実用的なオートバイ | よう!

実用的なオートバイ

まあ何をもって「実用的」っていいだしたらきりがないのだけれども、基本的にオートバイってもんは趣味の乗り物だと思うのだよ。異論はいっぱいあるけどな。

生活する上でどうしてもなければ困る、って視点で考えてみよう。ここでオートバイを使うことが仕事である新聞や郵便の配達、白バイ、バイク便、少数派ながらも消防隊や自衛隊は除外させてもらう。

となると日常の買い物などのアシとなるんじゃないかな。スーパーへの買い出しとか銀行、郵便局、役所めぐりとか公共交通機関の豊かではない地域ではオートバイも立派なアシだ。

そういう使用方法において最低限なオートバイのスペックとはどんなものか。

既存の枠組みでは原付きがいちばんお手軽であるのは否定できない。16歳で、しかも実技試験なしで取得できるし。原付きの免許証はいちばん安く入手できる写真付き身分証明書だといったところで反論はなかろう。

原付き(50ccまで)ってのはお手軽ではあるのだが、制限がけっこうきついのもまた事実。

第一は制限速度の問題。たとえ制限速度が40km/hだろうが50km/hの道路であろうと原付きは30km/hまでしかスピードを出すことができない。いいじゃねーか、ゆっくり走れ、と乗ったことのない方はみんないうのだがな。幹線道路で周囲が50km/hだの(違法性はともかく)下手すりゃ80km/hとかで走ってるとこで30km/h以下で走る恐怖ってわかってもらえます? 路面の荒れた左端を30km/hでヨタヨタ走ってるとこを大型トラックなんかがビュンビュン走ってるんだよ? 風圧でふっとばされそうになるわ、ぼけぇ!

30km/h制限もしんどいけれども、原付きには二段階右折っつーめんどくせー制限もあるのだ。一応どういう交差点では二段階右折せにゃならん、って基準もあるんだが、逆に二段階右折禁止、なんてゆー例外もあるのですわ。でもって憎たらしいことにその例外を通知する標識がけしからんことにまことにわかりにくい。そーゆーとこに限って法の番人たるオマワリが構えてて喜々として青切符プレゼントしてくれるのよね。アタマくるったらねーよ、ホントに。

とはいっても逃げ道(?)はあるのさ。原付きよりも上位の二輪免許、ってやつをとりゃーいいのさ。普通二輪免許の小型AT限定を取得すればよろし。詳細を調査不足で申し訳ないのだが、普通車免許を持っている、という前提であれば最近は最短2日で取れるそうで。そうすりゃ125ccまで乗れるのだよ。

原付きのハードウェアはどーすんのかって? 50ccのまんま乗ってたら違法だから、51cc以上にしちゃえばいいのよ。どの原付きでもオーバーサイズピストンってのはあるので、バイク屋さんに相談してみましょう。せいぜい小型AT限定免許を取る半分程度の費用で1週間もあれば立派に原付きから小型二輪に格上げできるから。もちろんお役所にはちゃんと届けて、保険も更新しなきゃダメだけどね。自動車税も高くなるとはいっても二倍もいかんのですよ。結果お得だと思うんだけどね。そんだけで30km/h制限や二段階右折も回避できるんだから。ちゃんと装備を整えさえすれば二人乗りだってできんだよ?

アタシのリトルカブはそうして小型二輪になり、生活用オートバイとして便利に活用している。

実用的なアシとして使うならば、今はほぼ絶滅した2ストロークなら51ccぎりぎりで小型二輪登録する、主流の4ストロークなら70--80ccぐらいまで排気量アップしないとしんどいかな?

別に違法改造を勧めているわけではない。正規の改造で便利にしましょうや、って話です。

純粋な趣味の乗り物としてオートバイに乗りたい? 乗りたいオートバイに乗れる免許取って好きなオートバイに乗り給え。