弟嫁からの電話は詳細は忘れてしまったのですが、とにかく母が呼び出され実弟の家の前まで行くと嫁が外で待っていて家の鍵を開けたそうです。

その時すでに弟嫁は子供4人を連れて別居をしていました。

一人で家の中に入る母。
寝室に入ると、痩せて生気のない顔の実弟が布団で寝ていました。

アルバイトも続かず、職を転々として、とうとう働けなくなっていました。
実弟も鬱になっていたのです。

収入もなくなった実弟に見切りをつけたのでしょう。
弟嫁はわずかばかりの現金を置いて、通帳を全て持って実家に帰っていました。
持ち金も尽き、食事も摂らず水だけで生きていた実弟。

私の夫もそうでしたが、何故不倫した側が鬱になるのでしょう?
妻に嘘を付き続け、己の欲望を追い求め楽しい想いをして来たというのに。
母は弟嫁の事を悪く言いましたが、私は自業自得としか思いませんでした。

その日は取り敢えずコンビニでお弁当と飲み物を買い与え、1万円を置いて帰って来たそうです。

当時、まだ自分自身に不倫騒動など無かった頃でしたが、母と実弟には嫌悪感しかありませんでした。