わたしは 随分わがままにして来た
それがどうしたわがままか
わたしも わからないし 語らないし
その事が 人の為に価値があったか
無かったか
考える訳も無く
決まりきった 人の法則 定理
それでも わたしは わたしの
甘えに気づかずに来た
あまえた 人間全てがそうだ !
そして その時 何事か
ベットの上の
自分の姿を見詰め直すばかり
ただ この心の動揺を 責める事が
わたしにできる 唯一の事だ
外は 今宵 雨にかわらの波は 濡れる
潤された 深さの春の宵だ
そして わたしは安らかに 瞳を閉じる
夜を 見詰たままで
安らかに 安らかに ・・・・
桜の花びらが 雨のように舞い落ちてくる
さくら色の花びらは 地の上まで
風に吹かれて 舞わされてゆく
青い空に向かって
舞い上がるよりも 遠くへ行こうと ・・・
目をかすめて行く 花びらの美しさ
全てが この桜の花の散る
美しさであれば ・・・
手を差し出す
その手の深みに
寄り添うように舞い降りるのは
明日を知らない全ての美しさ ・・・
すべての物を この花びらで
舞い散 る 花びらで
うずめてしまえば
心が 心が どんなに どんなに ・・・
和むだろう ・・・
桜が散って想うのは ・・・・
たった独りの静けさ
すべての想いを
あなたに後のテーブルに置いて ・・・
あなたとのデュエットを
わたしの不安定な心が乱してしまったの
白い薔薇が舞い落ちてゆく
一枚 一枚の花びらが
すべての願いであるように ・・・
あなたは振り向かないけれど ・・・
鏡に写った あなたの瞳
雨に濡れた窓硝子のように ・・・
戻りえない過ちだったと
初めて気づいた時には
もう 戻ることなどできないと ・・・
だから
わたしは 白い薔薇
ここに置いて立ち去ります
海の見える道を行く
潮の 磯の 香りが懐かしげに漂う
寄せ繰る波
哀しいまでに青い 海 空
擦れ違う バスの中には 少しに人
何かを忘れたように 静かな海
僕の足取りは 何も考えずに
しかし 心を襲う 哀しみ
腕ふる手には 求める人も無く
耳の中は 空白の色
目には 揺らぐ道 ぼやく波
波を跳ねる石は
一つ・二つ・三つ ・・・ と輪を作り消えてゆく
手にもつ 夢は
音も無く 虚しく 消えてゆく
海の海草は 岩から離れてしまえば