建国300年 ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展も良かったです。
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中。(2019/10/12-12/23)
ハプスブルク家のオーストリア支配を支えた大貴族リヒテンシュタイン侯爵家のコレクション展です。
構成は、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)を含む北方ルネサンスやバロック、ロココを中心とする油彩画とウィーン窯を中心とする陶磁器、合わせて約130点。
この美少年は《リヒテンシュタイン侯 フランツ1世 8歳の肖像》
この一枚からも至宝展のあでやかな雰囲気が漂います。
華麗で優美なコレクションの背景には、家訓がありました。
──「美しい美術品を集めることにこそお金を使うべき」
by カール・オイゼビウス候
そして、その子、ヨハン・アダム・アンドレアス候が定めたコレクション相続の掟──コレクションは個人の所有ではなく、家系に属するものとして侯爵家の跡取りのみが相続することにしたため、コレクションは代々受け継がれていったのです。
肖像画、宗教画、神話画、そして磁器のコーナーでは有田窯、景徳鎮窯の大壺や大皿が!
磁器に金属の装飾を施されているものも素晴らしい。
ウィーン窯のカップや皿に うっとり。
花の静物画コーナーから先は撮影OK!
花々が際立ち、生き生きとしています。
写真では これらの瑞々しさをお伝えできないのが残念。
実際に見ると、息をのむほどの美しさです。
金地花文クラテル形大花瓶
金地花文ティーセット
時代は1815年。
カップの持ち手にも注目。
眼福眼福。
音声ガイドは小泉孝太郎さん。
コレクションの中に第二次世界大戦後、財政的損失のために売りに出されたものの、50年後くらいにハンス=アダム2世により買い戻されたという絵画がありました。
当主の矜持を感じます。