昨日、銀座NAGANOのあとに、第65回日本伝統工芸展を鑑賞しました。

 

会場は、いつもの日本橋三越本店です。

陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸(ガラス、七宝など)の7部門にわたる国内最大規模の公募展で、今年が第65回。受賞作品、入選作品あわせて600点を一堂に観られる貴重な機会で、今年も見応えがありました。

 

「清々しい」と選評にあった受賞作品以外にも、清々しいと感じる作品が多く、美しい佇まいに癒されました。全体的に気品があります。

造形の発想はどこから?どんな道具を使って?どんなふうに制作されたのかしらと想いをはせてきました。9月23日放送のNHK Eテレ「日曜美術館」が本展を特集しており、録画したのを今日、見ましたら、受賞作品の創作の現場、多くの道具、作者の横顔などの紹介に見入った反面、テレビ画面の中の作品が実際に見たときと違和感があり、やはり、実際に見ないとわからない点が多いものだと、改めて思いました。実際に見てこそ、作品の大きさもわかります。(9月30日午後8時からNHK Eテレで再放送があります)

 

どの作品も巧みな造形、美しい色、精緻な技に魅了されたのですが、とりわけ、楠光代さんの花織帯「クリスタル」、金城一国斎さんの切金螺鈿箱「青麦」、しんたにひとみさんの乾漆螺鈿天牛箱、菅原高幸さんの友禅訪問着「雨上がり」、平恵子さんの紬織着物「切子」、小倉淳史さんの絞り染訪問着「緑影の迹」など、あまりの美しさに見惚れました。

 

また、新館会場の陶芸作品の展示は素晴らしく、花器や鉢の造形や色味に考慮して展示してあるので、たくさんの作品を楽しめます。ひとつひとつ鑑賞した後、全体を見渡したときの調和のとれた美しさに浸るのも、日本伝統工芸展のひそかな楽しみです。

 

 

ランチは、日本橋三越さん向かいの にほんばし島根館「主水(もんど)」で島根の郷土料理「焼き鯖がいな丼」を美味しく頂きました。

 

「がいな」とは、島根の方言で「大きい」という意味だそうです。

 

食べ方にならって、〆はだし汁をかけて、お茶漬け風にしました。

主人の「海鮮がいな丼」も、〆はお茶漬け風に。

丼というより、桶なのですが……気にしません…最後まで美味しかったので。

ごちそうさまでした。

お店をでるときの店員さんの元気な「行ってらっしゃい!」が嬉しい。

 

アンテナショップは面白いです。

 

三重テラスは5周年祭で 2Fのイベントスペースが赤福茶屋になっていました。

店内で 赤福を作っているではありませんか!

作りたての赤福で至福の一服。

美味しゅうございました。

 

 

日本伝統工芸展を鑑賞したあとは、すっかり暗くなっていました。

日が短くなりましたね。

コレド室町の日本橋金涼祭も終盤。(9月24日まで)

金魚大提灯とミナモハナビが煌びやかで、浴衣姿の女性が多く、平成最後の浴衣姿の見納めという感じでした。

 

 

 

粋な演出ですね。