正式名称は、「自然科学研究機構国立天文台 野辺山宇宙電波観測所 野辺山太陽電波観測所」。

守衛所で受付をすませて(県名と人数を記入してパンフをもらう)、見学コースを歩きました。


まわりにビルなどなく、一面の青空が気持ちよく、標高が高いこともあって、宇宙に近い感じです。

寒冷地でありながら雪が少ないことも、この地が宇宙電波・太陽電波の観測に適した場所に

選ばれた要因だったそうです。夜は、満天の星がきれいなことと思います。


入口から大きく分けて、敷地の左側が野辺山宇宙電波観測所、右側が太陽電波観測所です。

解説パネルやベンチもあり、親切づくり。
ここは、宇宙からの電波を受信して、宇宙の姿を観測している所です。


(画像はすべてクリックで大きくご覧いただけます)


Crescent Diary (クレッセント ダイアリー)


ミリ波干渉計は、6台のアンテナをケーブルでつないで、直径約600mの巨大アンテナに匹敵する解像力を実現していて、主に、天体の様子を調べているそうです。


年に数回アンテナの位置を変えて観測するため、移動のためのレールがあります。ほぉ~


まっすぐな道のつきあたりで天を仰いでいたのが、


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世界最大の口径で、天体からのかすかな電波をとらえる45m電波望遠鏡。


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近づくと圧巻です。


目には見えなくても、宇宙から電波が降り注いでいるんですねぇ~

空気が澄んでいるこの地なら、電波を巧い具合にキャッチしそう……


ハッ!!空気が澄んでいるということは、紫外線も降り注いでいるということですよ!!え゛!

やん!お肌にダメージが!あせる



かわいいミニチュア望遠鏡がありました。ラブラブ


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アンテナの前に立った人の人体からの微弱な電波を受信すると、メロディが鳴ります。

誰もがよく知っているメロディでした。何のメロディかは、操作してのお楽しみに!


右側の小さなボックスにレバーがあって、アンテナの向きを変えることができます。

交代で鳴らしてみると、ちょっぴり楽しいです。


人体から電波がでていると聞くと、エッ!?と思うかもしれませんが、人体からは電波の他に

赤外線もでていて、サーモグラフという赤外線カメラで撮ることができるんですねぇ。


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こちらは太陽電波観測所。電波ヘリオグラフ。

84台のアンテナで、直径500mの望遠鏡に相当する解像力を実現しているそうです。ほぉ~

チビッコが大勢で太陽の活動をモニターしていると考えると、にんまり。。


サーチ電波を発見したのは、アメリカの電気工学者、ジャンスキー。無線通信の実験中、偶然に

わたしたちの銀河の中心方向からやってくる不思議な電波をとらえたのです。1931年のことでした。


ここから電波天文学という、太陽や星、銀河からの電波を観測して宇宙を研究する学問が始まったと

いいますから、物事の始まりというのは、無限の可能性を秘めているものだと感心します。


冬になると、風の強い日は特に、夜空で星がまたたいているように見えることがあります。

それは、濃さの違う空気が次々に運ばれるために、そのように見えるのですが、

宇宙のはるか彼方から、この地球に電波が届いていることに思いをはせると、星たちのささやきにも

思えて、なんだか愛おしい気持ちになります。



そんなロマンチックな気分になったところで、隣の南牧村農村文化情報交流館の展望台へ行ったら、

観光バスが22台くらい集結している光景が目に入りました。

そして、ゾロゾロとウォーキングの人たちが笑顔でゴーーーール!


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クラブツーリズムのウォーキングツアーでした!

最近、高速道路でシルバーやゴールドのクラブツーリズムのバスをよく見かけていて、元気な会社だなぁと思っていましたが、参加者のお元気なこと!展望台に上がってくる方々のお話から、

かなり歩かれたようです。で、展望台の階段も軽々と!なんという健脚!


高原を歩きたいという人がこんなにいらっしゃるとは!

ツアーなら安心ですし、観光も兼ねてなら、楽しいことと思います。


と、クラブツーリズムを記憶に刻んで、鉄道最高地点のお土産屋さんに戻り、ソフトクリームを。



Crescent Diary (クレッセント ダイアリー)

山ブドウとジャージー牛乳のミックス。左側がうっすらと山ブドウの紫色です。

溶けやすーい!やわらかーい!急いで食べたので、あまり味わえなかったです。

ごちそうさまでした。。



もうひとつ、つづく