行き当たりばったりと島国根性 | 蓼食う虫も好き好き

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自分が何科のなんという虫かはわかりませんが、時々見つけた蓼を齧ってみたいと思います



   その一 

   今現在この日本には、およそ800万軒の空き家があるという

   結果的に有効活用される空家は微々たるものだ

   ほとんどが手つかずのまま放置状態にに置かれている


   なんでこのような状態なのかというと、

   ご存知の向きも多々あろうと思うが、

   更地にすると、建物が建っている状態より固定資産税が何倍も掛かるからだ


   わざわざ解体費用をかけて次に使用しやすい状態にすると、

   そのまんまにしているより、重税が課されるからなのだ、という


   これまでは、放置されるのはほぼ黙認されてきたのだが、

   この5月26日に、『空家等対策に関する特別措置法』が施行され、

   危険とみなされ持ち主が判明しない場合は、行政代執行で解体が可能になった 

   その場合、解体費用はときに行政が負担する


   きちんとしたグランドデザインに基づく課税ではなく、

   その場その場で、取れるところから取ろうという姿勢がこの結果を生んでいる

   特別措置、というところにそれが如実に表れている


   行き当たりばったりは、原発行政にも、ひいてはこのところの一連の戦争法案

   にも通底している(この国の殆どのことにだ)



   その二 

   わたしの交友範囲がそこそこに国際的(ほぼアジアではあるが)なので、

   入管行政は身近な問題なのだが、

   今日たまたまユーチューブで観たこの国の難民に対する仕打ちをみるに、

   この国は本当に先進国なのだろうか、と疑ってしまう


   『難民の地位に関する条約』は、1951年に国連で採択され、1954年に効力が発生、

   日本の加入は、1981年に国会で承認、1982年に発効している


   昨年の難民申請認定数は、5千人中11人だという

   0.2%だ

   一番低かった2013年は認定率0.1%、その年の世界平均は32%だ

   これじゃあ、世界には相手にされない


   偶然今日目にした二点ではあるけれど、これって日本を本当に象徴してないだろうか