予てからタイ人の若人4人の間では、
仕事のことで対立があった
ここへきて、それに金銭的な要因が絡み、遂にうち1人が独立宣言を発した
わたしはというと、あくまでも仕事がメインの付き合いであるので、
仕事が真っ当な独立派の1人に付くことにした
先週の日曜の夜のことであったが、
昼間の酒でまだほろ酔いの惰眠をむさぼるわたしに、
『おとうさん、これから行きます』
と、独立派がのたまった
彼らなりのやり取りがあった後の出来事だったのだろうが、
わたしは ? のまま、
取りあえず手荷物をまとめ、車を走らせた
着いたのは、埼玉県西方のI市であった
そこの、独立派の友人のアパートに落ち着いたのは夜10時前だ
ここが、暫らくの仮の宿なのかとわたしは思ったのだが、
話を聞いてみるとどうも仮の仮で、一晩二晩だと云う
後の手立てを完全に成してからの独立では無かったのだ
アパートを借りる算段はしていたらしいのだが、それもとん挫した模様だ
それ以降わたしは埼玉、茨城、葛飾と転々としている
独立派も肩身の狭い生活を余儀なくされている
いつまでこの 『彷徨えるタイ人一人と日本人一人』 が続くのであろうか
わたしが、『や~めた』と言えばそれまでなのだが、
わたしが独立派に情けを感じている間は続きそうである