おつかれさま
歯磨き粉ってどれがいいの?と聞かれる事があります
こういうのって親から教えてもらった事もないし、
私自身もなんとなく選んだ商品を続けて使ってるくらいです。
(種類も多いし違いがわからないから、結局同じのを買う)
歯磨き粉の使用目的として上げられるのが、
・歯周病(歯肉炎・歯槽膿漏)の予防
・歯垢(プラーク)の除去
※プラーク:細菌の固まりで粘着性があるので強くうがいしても取れない
・歯石の形成および沈着の防止
・虫歯の発生および進行の予防
・歯の再石灰化を促す(歯の修復・保護)
・ステイン(着色汚れ)の除去
ポリフェノール(タンニン)
お茶、コーヒー、ワイン、チョコレート、カレー等
ヤニ(タバコのタール)
・口臭除去・防止
・知覚過敏の軽減(防止)
こんなところだと思う。
一つ注意するのは、ホワイトニングや美白とパッケージに表記があっても、
国内産の歯磨き粉には、歯自体を白く(漂白効果)する製品は一つもなく、
全て歯の表面を綺麗にするという意味合いでのクリーニング効果だけです。
(薬機法※医薬品医療機器等法で規制されている)
法律で指定された成分が入っていれば、
歯を白くするといった表記をしてもいいとなっているので。。
(法律違反ではない)
ここで歯磨き粉の成分をざっと目的別に洗い出してみた
(個人用なので成分名は何となくで・・・)
○虫歯の原因菌を弱らせ、歯の再石灰化、歯の表面を強化する
フッ素:1450ppmと表記があるものだけを注視する
フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム
(フッ素が入っていても配合量が記載されていない製品が多い)
○フッ素を長く留め、歯根元のコラーゲンをコーティング
コーティング剤:PCA(DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液)
ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド
○歯周病や虫歯の原因となる浮遊性細菌を殺菌する
殺菌剤:CPC(塩化セチルピリジウム)
○口臭の原因菌を殺菌する
殺菌剤:LSS(ラウロイルサルコシンNa)
○歯周病や虫歯の原因となるバイオフィルムを殺菌する
殺菌剤:IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
○歯茎の炎症を抑え、磨き残しを減らす
(炎症があるとブラシが当たりにくい)
消炎剤:GK2(グリチルリチン酸ニカリウム)
消炎剤:ε-ACA(イプシロンアミノカプロン酸)
消炎剤:TXA(トラネキサム酸)コラーゲン分解抑制
○歯垢そのものを分解、除去する
歯垢分解酵素:DEX(デキストラナーゼ)
○歯に歯石が沈着するのを抑える
歯石沈着抑制剤:TPP(ポリリン酸Na)
○歯垢を落としやすくする
洗浄剤:TDS(テトラデセンスルホン酸Na)
洗浄剤:エリスリトール(ミュータンス菌やバイオフィルムにも作用する)
○ステインやプラークを物理的に除去する(清掃剤)
研磨剤:リン酸カルシウム、無水ケイ酸、
ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム
炭酸カルシウム、重曹炭酸カルシウム
清掃補助剤:酸化アルミニウム(シャイニーパウダー)着色除去
ポリアクリル酸Na(着色汚れを浮かせる)
PEG4000:ポリエチレングリコール(ヤニを溶かす)
○歯磨き粉を口腔内に拡散し、液だれを防止する
発泡剤:ラウリル硫酸ナトリウム
POE硬化ヒマシ油、POEステアリルエーテル
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
(磨き残し、すすぎ過ぎ、口内炎の元にもなるので使用量を調節)
○知覚過敏を抑える
神経を鈍麻させる:硝酸カリウム
神経の通り道を遮断する:乳酸アルミニウム
他にも多くの成分が入っていますが、
・香味料:サッカリンNa(甘味が砂糖の約300~500倍といわれる)
・保存剤:塩化ベンザルコニウム
・清涼剤:メントール
とりあえずここまで
(安定剤や着色剤など,とにかく成分が多すぎるので)
代表的(だと思う)な製品を上げてみますが、
成分の組み合わせを変えて多くの製品が発売されているので、
自分にとってこれが一番!は見つからないかと思います。
(私も覚えてられないし全ての製品の成分を見てられない)
・サンスター GUM 知覚過敏ラボ(知覚過敏の防止)
・サンスター オーラツープレミアム(歯周病予防・着色汚れ)
・ライオン システマEX(歯周病・口臭予防)
・ライオン システマハグキプラス(歯周病予防)
・ライオン システマEXWクスミクリア(着色汚れ)
・ライオン クリニカ PROホワイトニング(着色汚れ)
・ライオン クリニカ アドバンテージ(ヤニ汚れ)
・ライオン NONIO+ホワイトニング(口臭予防・着色汚れ)
・花王 ピュオーラ バリアジェル(歯周病・虫歯予防)
・シュミテクト プラチナプロテクトEX(知覚過敏)
・シュミテクト トゥルーホワイト(研磨剤無配合:気になる人向け)
なのでとりあえず
フッ素が1450ppm配合されている
医薬部外品を選ぶ(薬用成分の量が安心できる)
毎日使うものなので価格と相談
(500円前後と、1000円超えるような製品に劇的な差があるとは思えない)
私自身も店頭で悩んではいつも同じ製品を買ってるだけだし、
今使っている製品には何が入っているか見直す程度の参考になれば
おやすみ