$映画批評_気ままにツラツラと・・-わたしを離さないで


今日は有給を取って六本木の東京国際映画祭へ午前中から出向き
映画を2本鑑賞してきました。夕方からはダーツの店舗対抗戦に参加し
自分の出た2試合及びチーム自体も無事勝利を得ることができました。
お祝いで無理矢理テキーラを飲まされました。
先週は負けてたので戦犯として、やっぱりテキーラ飲まされているので
毎度ながら、勝っても負けても飲まなきゃいけない地位を築いるようです・・・
まだ酒まみれになっていないお昼に観賞した1本目の作品は
『わたしを離さないで』です。

あらすじ:
キャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)
トミー(アンドリュー・ガーフィールド)の3人は小さい頃からずっと一緒だった。
田園地帯にひっそりと佇む寄宿学校ヘールシャムで絵や詩の創作に励んだ日々。
しかし外界から完全に隔絶されたこの施設には幾つもの謎があり
キャシーたちは普通の人たちとは違う"特別な存在"として
この世に生を受けたのだった。
18歳の時にヘールシャムを出た3人は、農場のコテージで共同生活を始める。
恋人同士となったルースとトミーを、複雑な思いで見つめるキャシー。
コテージを巣立って離ればなれになった彼女たちは
それぞれに定められた過酷な運命をまっとうしようと懸命に生きていく。
やがて訪れた再会の時、かけがえのない絆を確かめ合った3人に
残された時間はあまりにも短かった…

感想:
カズオ・イシグロの最高傑作と名高い原作を映画化した作品です。
彼等の境遇を現実問題として捉えられるかどうかが焦点となるかと思います。
倫理的に彼等のような存在を産まれさせてしまうような世の中があっていいのかと。
そんなことを言い出すと、そもそも論になってしまいますので
その点についての言及は避けます。

逆説的に有限な生を受けた主人公達だからこそ
一瞬を大事に生きていく、その様が胸を打ちます。
終盤のアンドリュー・ガーフィールド演じるトミーの
魂の叫びが切なさを倍増させます。
人間の生への欲望が産み出した存在と言える彼等を通じて
改めて生きるということの意味を考えさせられる作品です。

キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールドという次世代を担う
若手俳優の演技も見逃せません。
愛憎が絡まった彼等の関係性を軸に、色々なことを考えさせてくれる秀作です。
娯楽性が無いので、重たい作品が苦手な方は、ご注意ください。
(点数:70点)

原題:NEVER LET ME GO
製作年度:2010年
製作国:イギリス/アメリカ
監督:マーク・ロマネク
出演:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド
キーラ・ナイトレイ、シャーロット・ランプリング、サリー・ホーキンス
ナタリー・リシャール、アンドレア・ライズボロー、ドムナル・グリーソン
(2011年2月公開予定)