追悼 シェリー・デュヴァル | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

 

俳優のシェリー・デュヴァルが、現地時間7月11日、テキサス州ブランコにて糖尿病の合併症のため亡くなりました。享年75。

 

Varietyによると、パートナーのダン・ギルロイが声明を発表。「可愛らしくて素晴らしい、僕の大切な人生のパートナーで友人でもあった彼女が昨夜この世を去りました。このところの苦しみから、今は解放されていることでしょう。遠くまで羽ばたけ、美しいシェリー」と述べたそうです。

 

1970年公開の『バード★シット』で映画デビューを果たした彼女は、ロバート・アルトマン監督作に数多く出演し、『ナッシュビル』(1975)や『ポパイ』(1980)などを経て、1977年に公開された『三人の女』でカンヌ国際映画祭女優賞を獲得し、英国アカデミー賞にもノミネートされました。

 

 

 

同作の演技がスタンリー・キューブリック監督の目に留まり、サイコロジカルホラーの名作『シャイニング』のウェンディ役に抜擢されました。

 

他の出演作品に、テリー・ギリアム監督の『バンデットQ』(1981)やスティーヴ・マーティンと共演した『愛しのロクサーヌ』(1987)、ウディ・アレン監督作『アニー・ホール』(1977)などがあります。

 

 

『三人の女』は、昔見たことがあるのですが、どんな映画か忘れてしまいました。シェリー・デュバルといえば、まず『ポパイ』のオリーブ役ですね。ポパイ役は、ロビン・ウィリアムスでした。

 

そして、忘れようにも忘れられない恐ろしい映画、『シャイニング』。狂っているジャック・ニコルソンも怖かったけれど、デタラメの色合わせの服を着て、キャーキャー言っている、シェリー・デュバルも怖かったです。

 

 

 

その後、CATVでの童話シリーズ『フェアリー・テール・シアター』の製作総指揮を手掛けて多くの賞を受賞するなど、TV界の製作者としての活躍も目覚ましかったそうです。

 

パートナーのお話から察するに、闘病されていたようで、やっと楽になれたのでしょうか。

安らかにお休みください。