追悼 ダブニー・コールマン | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

 

俳優のダブニー・コールマンが、アメリカ現地時間の5月16日にサンタモニカの自宅で逝去しました。享年92。

 

1932年に米テキサス州で生まれ、アメリカ陸軍に従軍したのち、ニューヨークのネイバーフッド・プレイハウス演劇学校で学びました。

 

1965年の『いのちの紐』『雨のニューオリンズ』『かわいい魔女ジニー』の第1シーズンなどに出演。74年の『タワーリング・インフェルノ』では、消防署長の役を務めています。『ダブ』『弾丸を噛め』『あの空に太陽が』『ミッドウェイ』などの名作、大作に出演し、着実に地歩を固めていきます。77年の『ローリング・サンダー』にも出演。80年の大ヒット映画『9時から5時まで』で嫌な上司を演じて有名になります。

 

 

 

81年に、『9時から5時まで』で共演したジェーン・フォンダと『黄昏』で再共演。ジェーンの両親役、ヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーンの家を訪ねるジェーンのボーイフレンド役を演じました。ヘンリーと心を通わせる少年の父親役です。

 

82年に『トッツィー』83年に『ウォー・ゲーム』などに出演しました。1987年にはドラマ『Sworn to Silence(原題)』でエミー賞の優秀助演男優賞を受賞しました。そのほか、90年の『天国に行けないパパ』で主演し、好演を見せました。その後、『ビバリーヒルズ/じゃじゃ馬億万長者』や『ユー・ガット・メール』などにも出演。活躍の場をテレビに移し、『ボードウォーク・エンパイア』『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』などに出演。ドラマ『イエローストーン』に参加していたそうですから、つい最近まで現役だったんですね。。遺作は、『NCIS:ネイビー犯罪捜査班』でした。

 

 

この通り、ウォークオブフェイムにも、名前を刻んでおります。

 

私が一番好きな彼の映画は、『天国に行けないパパ』ですね。余命いくばくもないと知った警官が、息子の大学進学資金を稼ぐために、殉職して年金を貰おうとして、滅茶苦茶頑張る話です。笑えて、ちょっとホロリとするんですよね。『黄昏』では、出番が少なかったですが、ジェーン・フォンダの恋人役も良かったです。

 

安らかにお休みください。