追悼 星野富弘さん | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

銀幕と緑のピッチとインクの匂い

映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

手足が不自由で、口にくわえた筆で詩や絵画を創作する星野富弘さんが、4月28日午後6時32分、呼吸不全のため群馬県みどり市の病院で逝去されました。享年78。群馬県出身。

 

中学校の教諭だった1970年、クラブ活動の指導中の事故で首から下の身体機能を失いました。入院中、見舞いにもらう手紙への返事を書きたくて、口で筆をくわえて字を練習。次第に詩や絵画を創作するようになりました。  

 

四季の草花の水彩画に詩を添える作風で知られ、国内外で多数の個展を開きました。出身地のみどり市東町と、熊本県芦北町に名前を冠した美術館があります。2006年に群馬県の名誉県民となりました。

 

星野富弘さんのことを知ったのは、学生時代です。アルバイト先の女の人が、これいいわよ、と言って、星野さんの本を貸してくれました。読んでみて感動した私は、他の本も借りました。あんな綺麗な絵や、詩が、口にくわえた筆で描いているとは想像も出来ませんでした。でも、本当のことなんですよね。淡い水彩画が多く、心が温かくなるような絵と詩でした。早く亡くなられてとても残念です。

 

安らかにお休みください。