今日はヒーローの日 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

印象に残っているヒーローは?

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印象に残っているヒーローは、アティカス・フィンチです。『アラバマ物語』でグレゴリー・ペック様が演じたリベラルで公正な弁護士で、AFI(アメリカン何とか、と言う映画の賞)が選ぶアメリカンヒーローNo.1に選ばれています。アメリカ人にとっては、スーパーマンでもスパイダーマンでも、キャプテンアメリカでもない、アティカス・フィンチが真のヒーローなんです。
 
アティカスは、女性に暴行をした嫌疑をかけられた黒人青年の弁護を引き受けます。町の人たちは、黙っているはずもなく、青年をリンチにかけようと、留置所に押し寄せます。アティカスは、狂犬病に罹った犬を遠くから撃ち殺す一流の銃の腕を持っていながら、銃は持たず、ランプと本だけを持って、留置所の前で見張りをしているのです。
 
演じたのが、アメリカの良心ペック様であったこともあり、また映画が素晴らしかったこともあり、私の中では、アメリカンヒーローNo.1は、いつまで経ってもアティカスです。