ラウルとグティ | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

 バレンシアファンの私ですが、ラウルとグティのレアル・マドリード退団にはさすがに淋しさを感じております。長年見てきた選手ですし、特にラウルはあのギャラクティコ時代に於いても、カピタンを背負ってきた人物。まさに、イエロが辞めた後にマドリーの顔の役目を背負ってきた人物であることは間違いありません。グティにしたって、なかなかスタメンに定着出来ませんでしたが、あのお洒落なパスセンスは認めざるを得ないところ。


 そんな二人を放出してしまうマドリーは、バレンシアに負けないくらい選手を大事にしないチームと知ってはいましたが、これはバレンシア以上なのかな?ファンの皆さんは、この放出をどうお考えなのでしょうね。彼らが年を獲ったことは否定できない事実ですし、世代交代のためにどうしても乗り越えなければならないことだったのでしょうか。


 しかし、つくづくラウルという人は、運があるのかないのかわからない人だという気がします。勿論、沢山のタイトルを獲って、金銭的にも名声にも恵まれているし、これで運がないなんて間違っても言えないわけですが、彼が代表を外れた途端に、代表はユーロとワールドカップ制覇。一体、ラウルの気持ちは如何ばかりなのでしょう。人格者の彼のことですから、きっと素直におめでとう、と言ってくれるのでしょうが、私の心の中では、ラウルとモリエンテス、そしてバレンシアから何人も代表メンバーが選ばれていたあの頃に、タイトルを獲ってくれていたらなあ、という気持ちもあるんですよ。いえ、決して現在の快挙を否定するつもりはないし、タイトルを獲るまでにはここまでの熟成が必要だったことはよーくわかっているんですが…、自分が好きだった選手たちにタイトルを獲らせてあげたいと願うのは、親心?いや、ファン心ですよね。


 ラウルもグティも、リーガを出て新天地での新たな旅立ちとなるでしょう。せめてリーガに残ってくれれば、またその姿が見られたのですが、リーガで他チームに移籍してレアルと闘うなんてことは彼らには辛すぎたでしょうか。それに、移籍するチームと言っても、彼らのネームバリューやお給料を考えれば限られてしまうでしょうし。バレンシアはお金がないし……。


 かつて、モリエンテスもレアルを追いだされて、散々辛酸を舐めて、モナコでフェニックスのように復活しました。だから、二人とも、頑張れ!と、エールを送りたいです。



 二人のこれまでに敬意を表して、動画のご紹介。

グティとアランチャさんのグティファミリーです。




 こちらは、ラウルとマメンさんのラウルファミリー…のはずが、途中からモリエンテスとの愛情物語入り?個人的には、嬉しいですね(笑)。