バレーボールワールドカップ男子大会総括 | 銀幕と緑のピッチとインクの匂い

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映画は洋画、それも古い映画が大好き。本は外国文学。ドラマは洋物。サッカーは海外チームと代表の応援、という思いっきり偏った嗜好で、天の邪鬼に感想を語ります。但し、脱線話題多し。

 また図々しく総括なんぞしてしまいます。


 結局、やっぱりブラジルは強かったです。でも、そのブラジルに唯一土をつけたアメリカが復活の兆しを見せてくれたことは嬉しかったです。但し、ブラジルに勝ったのに、ころりとプエルトリコに負けたりして、喜びで足が地につかなかったのか、詰めの甘さをどうにかすることが大事ですね。それさえどうにかなれば、あの高さ、パワー、夢は持てそうです。


 ロシアはやっぱり今も高い。ブルガリアも高い。でも、それらを上回るブラジルには、速さとコンビの絶妙さがありますよね。まだまだブラジル時代は続くのかな。


 今回、ブラジル、ロシア、ブルガリアが五輪出場権を獲りました。他の出場国がどうなるか気になるところです。ブラジルが獲ったことで、多分南米予選でアルゼンチンは当確でしょう。ヨーロッパも2ヶ国が獲ったのは、かなり助かる筈。とはいっても、セルビア、イタリア、フランス、スペイン、その他にも強い国がいっぱいいるので、ヨーロッパ予選は相変わらず激戦になりますよね。いつも思うんですが、ヨーロッパの出場枠はもう少し多くても良いのに、と。


 アジア枠は、中国が開催国で出場権を持っているので、日本、韓国、そしてオーストラリアの争いになりそうです。今の韓国はどうしても勝てない相手ではなくなっているようですね。ただ、問題はオーストラリア。シドニー五輪のための強化が実って、かなりの力を持つようになりました。とにかく、高い強い。ただ、勿論他の強国ほどではないです。それでも、日本にはかなり厳しい相手。オーストラリア対策をどうするか、が重要な課題でしょう。


 日本男子は、バルセロナ五輪以来オリンピックに縁がありません。今の選手で五輪を知っているのは、カムバック組のキャプテン荻野だけ。五輪は特別な舞台です。日本にもまた是非出て欲しいものです。いつの間にか、世界の色んな国のバレーが強くなってしまいました。ロシア、東欧のみを向いていた日本バレー界は、アメリカや西ヨーロッパがどんどん強くなってきた80年代から、すっかり後塵を拝するようになってしまいました。五輪でバレーが見たい!だから、日本男子にも是非強くなって欲しいものです。