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アーネストラスはロンドン南西部のバタシーライズで1928年に創業した古いビルダーで、戦前において英国でもっとも優れたフレームビルダーの一人、と言われていました。特にRuss Super Resilient Forkというフロントフォークが、通称ラスフォークと呼ばれ、他の沢山のビルダーのフレームにも採用され、世界中のチャンピオン達に愛用された、というほど優秀だったので有名でした。フロントフォークで有名というのは、他にベイツのディオドラントフォークくらいで珍しい存在です。

戦前から戦後にかけてのいくつかのビルダーのカタログを見ると、自社フォークのほかにラスフォークがオプションで選べるようになっています。ラスフォークにはラス独自のシリアルナンバーが打たれているため、今日ではフレームナンバーとフォークナンバーの違いから、オリジナルを判断するのに多少の混乱があるようです。

写真の車は1950年後半のグランプリというモデルでオスカーエッグラグを使用し、レイノルズ531のダブルバテッドチューブで組まれたレーサーです。乗ってみると絨毯の上を走っているような他に例をみない独特の乗り味が気持ちいいです。ハンドリングはこの時代としてはクイックなものですが、しっとり感もある好ましいもので優れたフロントフォークを実感させます。

名工ビルブラウンをメインビルダーとして1958年までフレーム製造をしていました。また、アーネストラスのフレームは塗装の名人といわれたアルバートスミスによって塗装されていて、その塗装にも定評がありました。