
英国車のハンドビルトライトウェイト関係の本は現在見当たりませんが、来年あたり英国のベテランサイクルクラブから出版される、という話もありますので、大変楽しみです。
現在の情報はネットと古い雑誌しかありませんが、英国の友人が昔のサイクリング誌をどさっと送ってくれました。1945年から1960年まで、各年1~2冊の25冊ぐらいですが、順番に見ていくと英国のレースシーン、ツーリング、そして英国自転車、部品の流れがよく分かり、おもしろくて毎日眺めています。
サイクリング誌は1891年創刊!で、50ページぐらいの薄さですが、驚いた事に週刊誌!!です。おそらく、世界で最も早く創刊された自転車雑誌ではないでしょうか。特に毎号、フランクパターソンのイラストが載っていたことで、日本でも有名です。自転車の世界では英国は老舗だった、ことがよく分かります。
記事も面白いのですが、それ以上に面白いのが広告です。まだ、写真製版の技術が低いので、写真よりイラストの方が多いのですが、紙質は決してよくないのに、このイラストが大変美しく、質感もよく出ていて、見ていてうっとりしてしまいます。
フレームでは有名なビルダーの広告の他に、全く聞いたことも無いハンドビルトのフレームビルダーが沢山いたことに驚かされます。フレーム単体の値段で大体どの位のクラスのビルダーか分かるのも面白いです。やはりヘチンズやベイツ、ジロット、パリスあたりはマスプロメーカーの3~4倍、他のハンドビルトのフレームの2倍くらいしていますので、当時は超高級フレームだったんでしょうね。
その他、英国パーツ、フランスパーツ、イタリアパーツ(日本のパーツはまだ出てきません)の広告からその時代の流行が分かります。1952年くらいからカンパグランスポルトの広告が出てきますが、フランスパーツの2~3倍してますので、あまりに高価すぎて一般には売れなかったと思いますね。50年代のカンパエンドのフレームはそれだけで、高価なカンパが付く高級フレームであったことが分かります。
レースの世界では50年代後半にはカンパ対フランス部品の勝負も決着がついてきつつあるようで、フランス部品の広告に勢いがなくなってきますが、これはツアーオブブリテンなどのトップレースの世界の話で一般のクラブマンレースやツーリングでは英国部品とフランス部品がメインだったようです。
チャーターリー、コンストリクター、BHエアライト、ハーデン、ブラムフィールド、ブランプトン、ベイリスワイリー、GB、ルーカス、ダンロップ、欲しい英国部品がゾロゾロでクラクラしてしまいます。