
英国ハンドビルド車なんて、クラシック自転車のなかでも特にマイナーな存在ですが、日本を含め世界中にファンがおります。中で一番知名度があるのはヘチンズではないでしょうか。去年出たクラシックバイシクルの本でも紹介されてましたね。独特のカーリーバックは一度見たら忘れられないほど独創的ですが、現在のレーサーのベントシートステーの元祖ともいえますね。リアハーフのクッション性を狙ったもので、ヘチンズの名職人、ジャックダニーのアイデアです。多数の凝ったハンドカットラグが有名で、中には現存25台なんて希少物件もありますが、当時も人気が高かったようで台数は多いです。クラブモデル、ロードレーサーも作ってましたが、特に得意なのはトラックレーサーで当時連戦連勝を誇りました。写真のものは54年のタイムトライアルモデルですがエンドが逆爪である以外はほとんどトラックレーサーと同じスケルトンで当時としては異例に立ったフロントフォーク、シートチューブとタイヤの間に指一本入らないほど短いチェンステーと現在のロードレーサーのようなショートホイルベースで、クイックなハンドリングと軽量フレームで乗って非常に面白い車です。走り性能重視のため60年代パーツメインで組みました。