本日の読書感想文





​超予測力

フィリップ・E・テトリック&ダン・ガードナー


あらすじ 

未来を予測することが他人よりも得意な超予測者はどんな思考法で生きているのか。


そんな疑問をデータや予測者へのインタビューで明らかにする。





グッときたポイント 


超予測者が行う10のポイントが明らかになった。


①トリアージ

②手に負えない問題を細かいものに

③外側と内側の視点

④エビデンスに対する過小過剰評価をやめる

⑤自分と対立する見解から見る

⑥不確実性を細かく予測する

⑦慎重さと決断力のバランスをとる

⑧失敗した時は原因を追求、後知恵バイアスに注意

⑨仲間の最良を引き出し、自分の最良を引き出してもらう

⑩ミスをバランスよくかわす

そして、最後に大事な11こめ(作者のユーモアだが)1〜10を絶対視しないということ。


1度予測したことを決めつけず、何度も予測し直す、自分の集めた情報を正しいと鵜呑みにするのではなく、何度も調べ直す。

そうした地道な科学者マインドが超予測力には不可欠である。



こんな人におすすめ 


科学が好きなら、読んで楽しいと思う。

曖昧なことを言って流すという政治にあるあるの場面での予測力など、いろんな場面が書かれておりおもしろい。

0か100かそれとも「どちらとも言えない」なのかといったものは予測力としては不合格である。

0か100の場合白黒つけたいというのは博打に近い。

「どちらとも言えない」というのは何も言ってないのと同じである。


そうでない、細かい予測をつけるにはどうしたらいいか書かれている。