評論家は必要か | RR25

評論家は必要か

ネットの発達で一億総評論家になれる時代となった。


ネット上で買える商品はすべて購入者の意見があるし、また映画もかなり専門的に解説してくれる。


私自身もネットショッピングや映画を見る場合などには大いに参考にさせていただいているのだが、こんな時代になると果たして評論家は必要なのかと思ってしまう。


特に映画や本については、観た人や読者の個人的な主観がものすごく影響するから、評論家がどんなに酷評しようが、人によっては名作になり得る。


もともと本や映画を専門家が評価することには疑問を持っていて、さまざまな賞にしても専門家が評価したものを一般の人が追いかけで見る・読むという流れに違和感を感じていた。


だから、テレビなどのマスメディアであれこれいう専門家はあまり好きではなかったが、最近では邪魔にさえ思うことがある。


彼らが何も言わずともネットを開けば何人もの人が感想を公開してくれているのだ。


しかもネット上で公開される感想はほとんど匿名だからその意見に対して何のバイアスもない。


当然評価する意見もあれば酷評するものもある。しかしそれが自然だと思う。さまざまな意見を見て、納得できるものだけを取り入れていけばいいのだ。


人の感性に訴える本や映画を、もちろん何らかの専門的な指標はあるにせよ、評論家と称される人が論じるのはおかしいと思う。


何より映画のCMに評論家が出ているのに、その人が公正に作品を判断しているとは思えないのだ。