チバユウスケが亡くなったのを聞いたのは仕事場のラジオからだった。衝撃的だった。

ミッシェル・ガン・エレファントがメジャーデビューした頃、当時の新宿丸井の地下のヴァージンメガストアの視聴コーナーに他のアーティストのアルバムと一緒に並んでいたのを覚えている。爆発的な勢いに乗せてどうにもならない衝動がチバユウスケの声と共に爆音となって砕け散る。20代前半の日々を悶々と過ごしていたフリーターだった時代の自分の心に深く刺さった。友達と行ったカラオケでも一緒に燃えるように歌った。

当時NHK-FMで放送していたのライブビートでもミッシェル特集をやっていたように思う。

自分は特にミッシェルの前期の頃の曲をよく聞いていた。後期は実はそれほどよく知らない。だけど久々に映画でミッシェルの音楽に触れてめちゃくちゃ痺れた。当時の自分はよくライブに行っていたが、ミッシェルのライブには行っていなかった。よく行ったのはピロウスやジャングルスマイル、トモフスキー、叫ぶ詩人の会など。でも、この映像でミッシェルのライブに居合わせているように感じたし、メンバーと一緒にミッシェルの歴史を歩んだようにも思えた。

最後に4人が汗だくになって渾身の力で歌い演奏し切った姿を見ると、全身全霊、自分の全存在を音楽に賭けていたというのがわかる。だから自分の心も揺り動かされたのだ。