llllllll-棚田









そのボーリング場には朝9時から、近所の旦那衆が5、6人集まっていた。その白髪や禿げ具合から、皆、現役引退したくらいの歳ごろだろう。

ストライクをとった、スプリットを征したと言ってはハイタッチしながらはしゃいでいた。

何ゲームかが終了し、また新しいゲームが始まった。

そのボーリング場には、少なくとも午後5時までは、彼らしか客は居なかった。








夏が終わってゆく。

悩ましい、夏休み最後の数日だ。

ボーリング場には、ようやく宿題から解放された少年たちだけが歓声を上げていた。















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