地震による影響で、2時間遅れの新幹線に乗った。
旧式の700系のぞみには、まだ喫煙席があった。
座して茶を飲みながら喫煙していると、はたしてここでタバコを吸ってもいいのだろうか、という、一種遠慮じみた心理状態になる。
それは、愛煙家といえども、すっかり世の禁煙ファシズムの影響を受けてしまったからこその心理状態にほかならない。
今どきの子供たちは、飛行機内ですらタバコが吸えた時代があったなど、想像もつかないだろう。
これほどまでに悪者にされたタバコは、今後も容認されることなく、いずれ大麻が禁止されたときの様に、麻薬の指定を受けて、地下に潜ってしまうのだろうか。
禁煙ファシズムの風潮あるかぎり、悪者意識は、どんなに頑張っても頭の中から無くなることはない。
駅のホームでダメなものが、列車内でOKという、不可思議な状態に違和感をおぼえるのだ。 
いずれ旧700系も、完全分煙されるだろう。
そうなってようやく、我々愛煙家も落ち着いて「特別室にて」喫煙できるのか。
ルールが変わりゆくのは時流だと、どこかで諦め、時代時代の要求に従順でいなければまともな評価をしてもらえない・・・
さびしい風潮と思うのも、これも少数派の意見か。