神さんのおる夜は、月明かりも緑色やね。きっと、満月の晩は神さんの宴会なんよ。
夜道を見上げると、満月の周りには、ぼうっとした緑色の光の帯が出来ていた。
ああ、あれは、何かしらの不純物が大気に混じっているから、光の屈折で緑色に見えるのだ、俺の説明は理路整然としていると思われた。
あんた、何言いよん。当たり前のこと言うて。偶然は神さんの思し召しよ?
ああ、そうだった。人間には科学信仰という盲信があるのだと、昨日告げられたばかりだったよね。
俺は君を信じる。俺の信仰は君だから、君の言うことが真実だ。
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