おニャンこクラブ全盛期だった80年代初頭、若者達はこぞって「とんねるず」の口調を真似た。、
誰もが石橋貴明だった。
貴さんになりきれば女子高生受けが良かった。
耳障りだった。だいじょぶだから~そっとしておいて~とか。もう聞いてらんない。
なんとつまらない響きだろう。
日本人は流行りモノに弱い。皆が時流に乗りたがる。
何年か前の年の瀬、近所のバーで飲んでいると、後ろで忘年会をしている20人くらいの団体が
「ワン、トゥ、スリー、フォォォォォォォォッ!!!!(HGふう)」
とか叫んでた。
その前の年は「ざんねぇぇぇん!!! 切腹!!!!!」とか言っていた様な連中だ。
バカみたいに見えるけど(誉め言葉のバカじゃなくて、ダメな方のバカね)でもまあ、それはそれで連中、結構楽しそうじゃないか。
楽しいなら仕方ないよ。
時流に飲み込まれる日本人は「無個性だ」と言われる事が多いが、決して無個性とは違うと思う。
個性など伸ばそうとしなくても、元々誰だって持っているんだ、自我があるなら個性はちゃんと備わっている。
だから、あえて個性重視する必要など無い。
じゃあ何故人々は、大量生産される既製品みたいな時流に飲み込まれるのか?
流行りものに身をゆだねるのが気持ちイイからだ
その他大勢に流されるのが楽で安心できるんだ。
Comfortableなんだ。
その効果を分かっているからこそ、進んで時流に流されるのだろう。
だから皆の衆、飲み屋で「切腹ッ!」とか「フォォォォォォッ!!!!!」とか「さぁん!」とか言っている人たちを見ても、決して嫌な顔をしちゃいけない。
同じ様に「フォォォォォォくぁwせdrftgyふじこlp@;:!!!!!!!!!!」」」とか「さぁああん!!!1」とか何とか言って、連帯感を醸し出して、ずんずん仲間に入っていけばいいと思うんだ。
何か奢ってもらえそうじゃないか。
気持ち良ければそれでいいじゃないか。
俺は嫌だけどね。