子供は親の背中を見て育ち、親の生き様がスタンダードであると思い込む。


鳥の親子と同じ、刷り込み効果だ。


だから、社交性の豊かな子供に育って欲しいなら、まず親が社交的でなくてはならない。


それでも三つ子の魂百まで、親である自分の性格は、今さら変わらない。例えば、自分はいさかいの多い頑固者の親だ、とか、好き嫌いがはっきりしている、などの性格上の自覚があるなら、子供を旅に放り出したほうがいい。


旅の過程で、子供は師匠となる誰かと、たくさん出会うだろう。


師匠の数だけ、子供はあまたある人生というドラマを吸収する。


その裏側にある教訓と共に生きる様になる。


だから、子供に教えるのは、旅に必要なノウハウだけで充分だ。


子供は道程で、自ら学ぶだろう。


技術的な勉強は大切だ。


でも、もっと大切なのは、考え方や生き方は一つではない事を悟る能力である。