些細な事で幸せになれるなら、幸せという感覚が感じられるなら、その些細な事を大切にするよ。
喩えそれが香の煙の様に中空に消え去るだけの、弱くてはかないものだとしても、一瞬の芳香が君の魂を支えるなら、下手な慰めの言葉よりもずっと、ずっと、君を輝かせる。
従うしかないじゃないか。ペテン師のトリックだとしても、君の大切な些細な事を俺が裁く資格なんて無い。