実母に次ぐドリームキラーであり、私が幸せに生きるための足枷の存在。

それは、姉だ。


数日前にもブログに書いたが、物心着いた頃から姉は意地悪だった。

私の自己肯定感が低い所以は、母に加えて姉の存在も大きい。

今まで、この記憶に蓋をしていた。

きっと思い出すと、心が壊れてしまうから。


祖母の死をキッカケに開いたパンドラの箱。


少し前、私は病んでいた。

パワハラがキツかった。

職場に話せる人は誰もおらず、姉に電話して聞いてもらっていた。

姉は私にこんな言葉をかけた。


自分の能力が低いのに、背伸びして身の丈に合っていない仕事をするからそうなるんだよ。

仕事の能力が無いなら、言葉や愛嬌で乗り切れば良いのに、それすらやらないから。

次はもっと自分のスキルが低いことを自覚して仕事を探しなよ。

前、起業したいって言ってたけど、今回でスキルが無いことが分かったから、まず無理だよね。


ほんの1ヶ月前のことだけど、あの時は自信が底辺だったので、そうだよなと思っていた。


だが違う。


私のスキルが低いんじゃない。

私の自己肯定感が低いからだ。


幼少期から姉が結婚するまでの30年間、毎日毎日、姉に否定されて、ダメ出しされてきた。

先生に褒められたら、「良い子ぶってる」と言う。

愛想を褒められたら、「お前の笑顔は気持ち悪い顔だ」と毒づく。

自販機でジュースを買うと、「そういうところがデブになる所以だよね。私はお茶を買ったけど」なとと言う。

小学生の頃、修学旅行の写真が手元に届いて嬉しくて、家族に「ちょっとー、手は綺麗?」とはしゃいで見せていると、姉が「は?何勿体ぶって見せてんの?見て欲しいくせに。みてあげる」と言いながら写真を乱暴に奪っていった。


そうなのだ。

私が少しでも上手く行きそうになると、必ず足を引っ張ってきた。

褒められるような、賞賛されるような状況になると、調子に乗るなというような発言を繰り返してきた。


今だってそうだ。

根本は変わっちゃいない。

優しい言葉をかけて寄り添うように見せて、私が沈む瞬間を見張って、ここぞと言う時に「お前はダメな奴だ」という呪いをかけるのだ。


どうして気づかなかったんだろう。


小さい頃、私は愛されたかった。

母にも、姉にも。


大人になってからも意地悪は続いた。

でも、結婚して子供が産まれてから、あんなに意地悪だった姉が、意地悪しなくなった。

息子には優しくしてくれる。

手術した時も支えてくれた。

嬉しくて、優しくて、これからはずっと仲良くして貰えると思ったんだ。

だから、過去の傷を見ないフリしてた。

昔のことは忘れて、目先の快楽である、甘い言葉だけを信じようとした。



幼少期、姉に優しくして欲しかった。

今優しくされたら、あの傷も報われるような気がしてたんだよね。


それに、何でもかんでも否定されてきたせいで、姉の価値観に寄り添うことが絶対だと、心のどこかで思い込んでいた。

だから自分が辛くなると、どうしたら幸せになれるか、姉に決めてもらおうとしていたんだ。


自分の人生を、姉に委ねていた。


ドリームキラーは実母や姉だけじゃない。

私自身だ。