3-4年位前かな?

身近にアサギストがいた。


息子と同級生のママで、キラキラしていた。

第一子で余裕の無いママさんの中に、第二子で余裕のある彼女は、寝不足で意識朦朧としている私たちに、キラキラママサークルの代表として活躍していた。

ママの自己啓発セミナーを多数開催していて、私にもライターとして参加してほしいと打診があったがうやむやになった。


当時、彼女が許せなかった。


子供2人をいつも放置して、大人とのお喋りに夢中。

自分の欲を最優先するのは良いが、尻拭いはその場にいるママ友パパ友。しかも無償。ありがとうの一言もない。

さらに、子供が嫌いらしくて、私の子供が泣き出すと

「その変歩いて泣き止ませてきたら?」

と言う始末。

人間として嫌いだった。


勿論彼女は浮いていた。

でも、誰1人として彼女の悪口を言わなかった。

なんとなく、暗黙の了解で、彼女のいない時は彼女の話をしないようにしていた。


私はそれが気に入らなかった。

あんなに自由奔放にやっていたら、叩かれて当然。

私は今までそうされてきた。

必死で浮かないように

必死で目立たないように

必死で馴染めるように努力しているのに。


子供だって、放置していいなら放置したい。

でも、子供が泣くし、愛情不足だと思われたくないし。

何より、私の求める愛情をくれなかった親と同じになりたくなかった。


私は実母とは違う。

私は実母と違って周りのママさんと上手くやるんだ。

私は実母と違って、子供をうんと愛してあげるんだ。


だから、アサギストの彼女が叩かれいないのが腑に落ちなかった。


とはいえ、生活圏内が微妙に被らないので、その後アサギストの彼女がどうなったのかは知らない。


今振り返れば、私は過去の辛い思いから、もうこれ以上傷つきたくなくて、一生懸命自分にルールを課して自分を抑えて頑張っていたんだな。

私だって、本当は子供を無責任に放置して、他の親にタダで面倒見てもらいたいよ。

その方が、自立も早いしね。


自分の本音に従い始めると、他人を少しずつ許せていくもんだな。