再発から一年のCT検査 | 胃ガン再発したの・・・

胃ガン再発したの・・・

ステージ3cだったけど、術後2年半は何も異常はなかった。
それなのに、いきなりの再発宣告。

頭が真っ白で

子供には、何て言おう・・・

私は本が好きです。
大好き過ぎて、書店でバイトもしてました。

でも、最初のページを開く時に
こんなにドキドキした事は無かったし
読んでる途中で、涙が止まらなくて
胸が苦しくなって読めなくなり
落ち着くまで何度も読むのを休みながら読んだ本は初めてでした。


『ふたご』

セカオワのsaoriちゃんが書いた小説です。


月島くんの、
『逃げることにだって、勇気が要るんだよ』

って、言葉は
抗がん剤から逃げてる私の心を救ってくれました


もっと辛い治療をして頑張ってる人は沢山いて
その効果があって生きてる人がいる。

私は、治療が辛いからと逃げてるから
きっとすぐに死んじゃうんだろうなー

って思ってた


家族に、『頑張って』って言われる度に
逃げてる自分が申し訳なくて
頑張らなきゃ負けた気がしてた

月島くんの、
『そりゃぁ、頑張れるなら頑張れた方がいいよ』

すごく共感できて

私だって頑張れるなら頑張りたいんだよ!
怠けて頑張らないんじゃない
頑張りたいけど頑張れない
頑張れるなら頑張りたいよ!!!


月島くんは心の病気で
『骨折してたり、外見でわかるなら分かりやすいけど
心の病気は周りに理解してもらえない』



胃が無くて辛いのに
外見では普通の人とは変わらないので
その辛さはなかなか理解してもらえなくて
ご飯食べて、寝てるだけって思われてるだろうけど
ダンピングや、食後の倦怠感は本当に辛くて
食事とトイレだけの生活だけでも
それが、どれほど一生懸命に生きてる事かって
理解してはもらえない


そして、それが何年にもなると

『何年も、月島くんがどれだけ辛いかって話し続けると
家族や友人も面倒臭さに疲れ果てる』


本当に胸に刺さる


そうなんだよねーって

胸が痛くなる


家族にも友達にも、それぞれの生活や悩みがある
癌だから
余命が少ないからって
自分の事を最優先に考えてもらいたかったけど
ずっと、それを言われ続けられるのも辛いよね。


癌になって4年。

再発して1年経ちました。


抗がん剤(オキサリプラチン)でアレルギーの副作用が出たり
抗がん剤(シスプラチン)は、起き上がれないほど辛くて
他の抗がん剤治療薬も候補に上がったけど
私の抗がん剤に対する拒否感が強くて
9月から、点滴(ハーセプチン)と服薬(ゼローダ)のみの治療です。

ハーセプチンは、副作用が全く無いので
ずっと普通の生活が送れています。

あの抗がん剤治療の吐き気と倦怠感などが全く無いので
(ゼローダは、飲んだ後に少し気持ち悪い)
再発宣告される前の、普通の生活を送れていることに
『神様からのプレゼントされた時間』だと
感謝しながら過ごしています。


再発して1年経ったCT検査。


今回の検査で、転移や増幅があれば
新たな抗がん剤治療に切り替える・・・と言われていたので
また、あの抗がん剤の吐き気の生活が始まるのかと
ドキドキしていましたが
検査の結果は、とても良くて
このまましばらくは
抗がん剤治療をしなくても過ごせそうです。


それでも、私はリンパに転移しているので
画像上で癌が消えていたとしても
このまま抗がん剤を止める選択肢は無いそうです。

いつか癌は
ハーセプチンにも耐性ができてしまうでしょう。


だから、今は
神様からプレゼントされた時間を大切に
生きていきます。