イギリス視察研修を終えて | いちどのじんせいタノシク・ジユウに

【ブログ更新しました】

 

医療介護報酬同時改定を控え、なにかと話題の多い時期になってきました。

だいぶご無沙汰となっていたブログを少しづつですが、更新していきたいと思います。

 

2017年9月10日から16日まで、イギリスに視察研修に行ってきました。

今朝日本に帰ってきたということもあり、支離滅裂になるとは思いますが、感じてきたこと、そして思ったことを書き記したいと思います。

 

 

今年で4回目となるイギリス。

 

「なぜイギリスなのか」

 

そのような問を多く受けます。

 

逆にいうなれば「なぜアメリカやドイツを見に行くのか」と私は答えます。

 

・国民皆保険制度

 

・かかりつけ薬剤師(薬局)

 

・社会保障費の枯渇

 

現在日本の薬局が抱える問題にイギリスも直面しています。そして日本が作り上げようとしている制度がイギリスにあります。

 

今回の視察では、「リピート調剤(リフィル)」や「テクニシャン制度」に重きを置き、そして目指すべき「かかりつけ薬局(コミュニティ薬局)」について学んできました。

 

詳細については折を見て触れたいと思います。

 

今回の視察を通し

 

「言葉に踊らされず、本質を見る」

 

ということを感じました。

 

日本でも昨今「リフィル調剤」について取り組まれようとしています。

これは「骨太の方針」にも組み入れられ、国策として進められようとしています。

 

多くの薬局関係者も「リフィル」について導入すべきという見解を持っていると思いますが、果たしてリフィルについて理解している人はどれだけいるのでしょうか。

 

リフィルという仕組みを理解し、運用までのイメージが出来ている人はどれだけいるのでしょうか。

 

リフィルの持つ責任について、確固たる決意と知識を持った薬剤師はどれだけいるのでしょうか。

 

とある業界では有名な方が言っていました。

 

「リフィル、リフィルと言っているが日本はどの国のリフィル調剤をモデルにしようとしているのか」

 

おっしゃる通りです。アメリカ式、イギリス式ではモデルが異なります。

 

リフィルをただの繰り返し処方箋と勘違いしていませんか?

 

もう一つ、

 

それは「テクニシャン制度」です。

 

単刀直入に言うと、いま日本で考えられている「テクニシャン」という言葉を制度化し、世界に向けて発信することは「日本の医療の恥」につながる行為だと思っています。

 

今回のイギリス視察で強く感じたことです。

 

イギリスではテクニシャンは資格になっており、2年間の教育を受けます。

今回現地テクニシャンの方の講義を受けましたが、その仕事には「誇り」や「やりがい」を強く感じました。

 

果たしてこれまでにテクニシャンについてきちんと検証してきた人がどれだけいるのでしょうか。

 

はっきり言えるのは、現在の調剤補助のような行為をテクニシャンと呼ぶことは、医療先進国日本として恥ずべき行為だと言えることです。

 

テクニシャンというのは確立されたシステムであり資格です。そこには対物業務も対人業務もあります。

 

昨今薬局が置かれている状況は厳しい向かい風にあります。

果たしてどれだけの関係者がそこに気づき、変化に挑んでいるでしょうか。

どれだけの現場が自分たちの将来を不安視しているでしょうか。

 

そんなことを考える時間がイギリスにあります。

今回も多くの関係者にご協力を頂き、5泊7日という研修を無事終了できました。

 

コーディネートをしてくれた

 

Maiko Kokubun さん

 

忙しい中、視察や意見交換等にご協力を頂いた

 

Miho Yoshizaki さん

 

Hiroko Yokosawa さん

 

Daisuke Takeuchi さん

 

Yumi Poole さん

 

 

そして、貴重な講演をしてくれた

 

Akira Naito 医師

 

さらに見学やレクチャーを受けて頂いた

 

Gleen Light Pharmacy の皆様

Helios Pharmacy の皆様

Colchester Hospital University NHS Foundation Trus の皆様

 

心より感謝申し上げます。

 

薬剤師でない男が考える、「薬局・薬剤師の在り方を本気で考えるイギリスツアー」が無事終了しました。

「対物業務から対人業務へ」の変化が叫ばれている日本。

 

敷地内や、調剤基本料の特例など色々な制約や批判を受けているなか、真に求められる姿はやはり「対人業務」だと再認識しました。

 

「評価されていない」ことを再認識し「評価される」時代を皆さんと一緒にこれからも模索しチャレンジしていきたいと思っています。

 

Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)

 

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