イギリスの医療に何をみる? | いちどのじんせいタノシク・ジユウに
【ブログ更新しました】


先月の末からイギリスにいってきました。

今回の視察ではイギリスの医療制度、薬局のあり方、国民の意識・考え方をみにいってきました。

詳細については、何回かに分けてご報告出来ればと思っていますが、今回は本日帰国してきたこともあり、今回の視察で感じたことの総論を書いてみたいと思います。




イギリスの医療はNHS(ナショナル・ヘルスケア・サービス)という日本でいうところの国民皆保険制度の様なシステムのもとに行われています。

NHSに加入をしていれば原則医療は無料で提供されます。

NHS(公的サービス)とプライベート(自由診療)の2つの形によって医療が行われています。

日本で今後考えられている「混合診療」が導入されている国です。



昨年に続き2度目のイギリスでしたが、やはり「継続は力なり」その国の仕組みを知るには1回では難しいということを痛感しました。



今回も現地医療関係者多数にご協力いただき視察を行いました。

現地薬剤師

横澤ひろこ 氏

竹内大祐 氏

吉崎美穂 氏

トータルコーディネート

國分麻衣子 氏

現地GP(家庭医)

佐々江 龍一郎 先生


一番のポイントは現地にいる数少ない日本人家庭医のお話がきけるというところです。

その他、英国王立薬学協会では4つにわかれているNHSのイングランド支部の最高幹部の方にもご協力を頂きました。


イギリスにおける医療は保険制度はもちろんシステムも異なります。

GPと言わる家庭医がゲートキーパーとして地域の患者全ての一次医療に携わります。

薬の分業はほぼ完全分業となっており、薬剤師は医師からの信頼を厚く受けています。

薬剤師は基本的には日本の薬局の業務と似たようなことをしていますが、大きな違いとして「独立処方権」といわれる処方を出す権利を持っています。

国民からの信頼もあつく、セルフメディケーションや一次医療の場所としても薬局は利用されています。


現地の日本人関係者はもちろんですが、王立薬学協会イングランド支部最高責任者の方が言っていた薬局のこれからについて面白い話がありました。

「これからのイギリスの薬局に求められるものは、どう患者に理解され、なりたい薬剤師像を描くことができるのか。医療費抑制には薬局・薬剤師の活躍は不可欠である。そのためには国民にもっと理解をされなくてはいけない」


これって日本の薬局・薬剤師に置かれている状況と同じなのではないでしょうか。

イギリスの薬局・薬剤師は制度のお陰もあり日本の薬局・薬剤師よりも広い活動が出来ると見ることが出来ます。

このことは後日触れていきたいと思っていますが、そんな薬局でもやるべきことは日本と同じなのです。

いま日本では医薬分業のあり方が問われています。

完全分業されているイギリスでも薬局のあり方が考えられています。

今回の視察を通じ、だいそれた話なのかもしれないですが「薬局のあり方」はいま世界単位で考えられていることなのでは。。。っと感じています。

いくつかに記事を分けてかきますが、少しでも多くの方が現状に興味をもち、海外に興味をもち、そして「なにか変えたい!」そんな気持ちになってくれたら嬉しいです。




Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)

「こまがたこうだいのぜんこく薬局放浪記」はじめました!vol.9
ロンドン~ロンドン~楽しいロンドン編







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