【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズの第1回(再掲)です。
「consider」の語源、派生語、同語言語、「consider」を含んだ名言などを紹介します。
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【フレーズ】
consider under the stars 【星空の下でじっくり考える】
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【語源】
「consider」は、「~をじっくり考える/見なす/考慮に入れる」などの意味を持つ動詞です。
この言葉の語源は、ラテン語の「cōnsīderāre(じっくり眺める/観察する)」です。
「一緒に(with)」または「強意」を意味する「con-」と、「星(star)」を意味する「sīdus」から成り立っています。
さらに遡ると、インド・ヨーロッパ祖語の「*kom-(近くに/一緒に)」と「*sweid-(光る)」に行き着きます。
「*kom-」は「共に」という意味を持ち、「*sweid-」は「輝く」という意味です。この組み合わせにより、「星と共に過ごす」「星をじっくり観察する」という意味に発展しました。
このような変遷を経て、現在の「consider(じっくり考える)」の意味に至ります。
同じ語言をもつ言葉には、
■ contemplate [動] ~をじっくり考える (語源:聖堂と共にある/瞑想する)
■ desire [名] 欲望/欲求 [動] ~を強く望む (語源:離れた星がもたらすものを待ち望む)
■ sidereal [形] 星の (語源:星) などがあります。
【語源⇒意味】
consider [英] /kənˈsɪdə/ [米] /kənˈsɪdər/
【語源】cōnsīderāre(じっくり眺める/観察する)
= con- 「一緒に(with)/強意」+ sidus 「星(star)」
⇒ 『星と共に過ごす、星をじっくり観察する』
⇒ 『[動] 《他》 ①~をじっくり考える ②~を(…と)見なす ③~を考慮に入れる/思いやる』
『[動] 《自》 じっくり考える』
【派生語】
considerable [形] かなりの/重要な
considerate [形] 思いやりのある
consideration [名] 考慮/思いやり
considering [前/接] ~を考慮すると/~の割には [副] 【口語】その割には
【同語源語】
desire [英] /dɪˈzaɪə/ [米] /dɪˈzaɪər/
【語源】dēsīderāre(切望する/望む)
= de- 「離れて(away)」+ sidus 「星(star)」
⇒ 『離れた星がもたらすものを待ち望む』
⇒ 『[名] ①欲望/欲求 ②望みのもの ③【フォーマル】情欲』
『[動] 《他》 ~を強く望む』
【名言】
“The most important thing in life is to stop saying ‘I wish’ and start saying ‘I will.’ Consider nothing impossible, then treat possibilities as probabilities.” ー チャールズ・ディケンズ(1812-1870、イギリスの小説家)
(人生で最も重要なことは、「~したい」と言うのをやめて「~する」と言い始めることだ。不可能なことは何もないと考え、可能性を確率として扱いなさい)
チャールズ・ディケンズは、19世紀のヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの小説家です。社会の矛盾や弱者の苦しみをユーモアを交えて描き、多くの人々に愛されました。著名な作品には、『オリバー・ツイスト』や『クリスマス・キャロル』などがあります。
“Charles Dickens - Project Gutenberg eText 13103”
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