【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその653です。
「wealth」の語源、同語言語(well)、関連知識(富、国富論)、「wealth」を含んだ名言(アンドリュー・カーネギー)などを載せています。
「wealth(ウェルス)」の意味は、「富/財産、富裕/裕福、豊富」などです。
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【フレーズ】
global wealth distribution【世界の富の分配】
「wealth」の語源は、ラテン語の「welth[welthe](幸福/裕福)」です。
「welth[welthe]」は、「幸福」を意味する「wele」と「名詞を作る接尾辞」を意味する「-the」から成っています(health(=hole(完全な)+-the(こと))にならったもの)。
「wele」の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*wel- (2)(望む/望み)」です。
「望む」⇒「幸せであること/幸福」という意から、現在の「wealth(富/財産)」の意味につながっています。
同語言語には、
■ welfare [名] 幸福/福祉事業/生活保護 (語源:望む→うまくやっていく)
■ well [副] よく/上手に/十分に/親切に/かなり [形] 健康な/満足な [間投] おや/さて/ええと/ところで (語源:望む→望んだ通りに/申し分なく)
■ will [助動] ~だろう/するつもりだ/~しようとする/よく~する [名] 意志/願望 (語源:望む) などがあります。
【語源⇒意味】
wealth /welθ/
= wele 「幸福(well-being)」+ -the 「名詞を作る接尾辞」
⇒ 『幸せであること/幸福』
⇒ 『[名] ①富/財産 ②富裕/裕福 ③《a wealth of ~で》豊富(な)』
【関連知識①(Wikipedia)】
富(英:wealth)
“価値ある資源または物的な財産が豊富にあること、またはそのような資産を支配することである。そのような財産または資源を豊富に持つ個人、コミュニティ、地域または国は、富んでいる(豊かである)とされる。”
【同語源語】
well /wel/
= *wel- (2) 「望む/望み(wish)」
⇒ 『望んだ通りに/申し分なく』
⇒ 『[副] ①よく/申し分なく ②上手に/うまく ③十分に/しっかり ④親切に/好意を持って ⑤かなり/相当に』
『[形] ①健康な/丈夫な ②満足な/申し分ない』
『[間投] ①おや/さて/ええと ②さて/ところで』
【関連知識②(Wikipedia)】
『国富論』(英:The Wealth of Nations)
“1776年に出版されたイギリスの経済学者アダム・スミスの著作である。”
“全5篇で構成されている本書は、近現代における経済学の出発点と位置づけられているだけでなく、社会思想史上の古典とも位置づけられている。「見えざる手」への言及とともに、あらゆる規制を排した自由放任主義を推進した文献と受け止められることもあるが、20世紀以降の研究ではそのような短絡的な見方は斥けられており、スミスのもう一つの著書『道徳感情論』も考慮に入れる形で、より広い視野から研究されている。”
(「国富論」『ウィキペディア日本語版』 - 2022年10月5日 (水) 14:13 - 変更履歴)
【Quotes/名言】
“Wealth is not to feed our egos but to feed the hungry and to help people help themselves.” ー アンドリュー・カーネギー(1835–1919、スコットランド生まれのアメリカの実業家)
(富とは、私たちのエゴを養うものではなく、飢餓に苦しむ人々に食糧を与え、彼らが自助努力するのを支援するものである)
“Andrew Carnegie, three-quarter length portrait, seated, facing slightly left, 1913-crop”
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