【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその616です。
「chemical」の語源、同語言語(alchemy)、関連知識(錬金術)、「chemical」を含んだ名言(カール・グスタフ・ユング)などを載せています。
「chemical(ケミカル、ケミクル)」の意味は、「化学の/化学的な、化学物質[薬品]」などです。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
a chemical experiment 【化学実験】
“Chemical experiment in a lab”
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【メモ/語源】
「chemical」の語源は、中世ラテン語の「alkimia(錬金術)」です。
「alkimia」の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*gheu-(注ぐ[流れ出る]こと)」です。
「流れ出ること/流れ出たもの」⇒「錬金術(れんきんじゅつ)」という意から、現在の「chemical(化学の/化学物質)」の意味につながっています。
同語言語には、
■ alchemy [名] 錬金術 (語源:注ぐ/流れ出る)
■ fusion [名] 融解[溶解]/核融合(語源:注ぐ/流れ出る→熱で融かすこと)
■ infuse [動] ~を吹き込む/注ぎ込む (語源:中に注ぐ) などがあります。
【関連知識①(Wikipedia)】
錬金術(英:alchemy)
“最も狭義には化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。広義では、金属に限らず様々な物質や人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みを指す。”
“錬金術の試行の過程で、硫酸・硝酸・塩酸など、現在の化学薬品の多くが発見されており[3]、実験道具が発明された。 ”
(「錬金術」『ウィキペディア日本語版』 - 2022年7月9日 (土) 01:04 - 変更履歴)
“William Fettes Douglas - The Alchemist”
- Wikimedia Commons - Public Domain
【語源⇒意味】
chemical /ˈkemɪk(ə)l/
= *gheu- 「注ぐ/流れ出る(pour)」
⇒ 『流れ出ること/流れ出たもの、錬金術』
⇒『[形] 化学の/化学的な』
『[名] 《通例複数形で》化学物質[薬品]』
【同語源語】
alchemy /ˈælkəmi/
= *gheu- 「注ぐ/流れ出る(pour)」
⇒ 『流れ出ること/流れ出たもの』
⇒『[名] 錬金術』
【関連知識②(Wikipedia)】
化学式(英:chemical formula)
“化学物質を元素の構成で表現する表記法である。分子からなる物質を表す化学式を分子式(ぶんししき、英: molecular formula)、イオン物質を表す化学式をイオン式(イオンしき、英: ionic formula)と呼ぶことがある。 ”
(「化学式」『ウィキペディア日本語版』 - 2022年5月29日 (日) 06:21 - 変更履歴)
“水の化学式” by 白ムル
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【Quotes/名言】
“The meeting of two personalities is like the contact of two chemical substances: if there is any reaction, both are transformed.” ー カール・グスタフ・ユング(1875-1961、スイスの精神科医/心理学者)
(二つの人格の出会いは、二つの化学物質の接触に似ている。何か反応があれば、両者とも変容する)
“ETH-BIB-Jung, Carl Gustav (1875-1961)-Portrait-Portr 14163 (cropped)”
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