【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその576です。
「probable」の語源、派生語、同語言語(prove)、関連知識、名言(バールーフ・デ・スピノザ)などを載せています。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
probable future 【ありそうな[起こりそうな]未来】
“global-warming-1356567_960_720”
【メモ/語源】
「probable」の語源は、ラテン語の「probō(よいと認める[示す]/試す/証明する)」です。
「probō」の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*pro-bhwo-(前にある)」です。
「*pro-bhwo-」は、「前に(before)」 を意味する「*per- (1)」と「ある(be)」を意味する「*bhu-」から成っています。
「前にある」⇒「価値がある/よい」⇒「よいものだと認める[示す]/試す/証明する」という意から、現在の「probable(ありそうな/起こりそうな)」の意味につながっています。
同語言語には、
■ be [動] ~である/いる[ある]/存在する (語源:ある)
■ proceed [動] 前進する (語源:前へ行く)
■ prove [動] ありそうな/起こりそうな (語源:よいものだと認める[示す]) などがあります。
【語源⇒意味】
probable [英] /ˈprɔbəbl/ [米] /ˈprɑbəbəl/
= (*)probō 「試す(test)/証明する(prove)」
⇒ 『証明しうる/試すことが出来る』
⇒ 『[形] ①ありそうな/起こりそうな/まず確実な ②見込みのある/有望な』
(*)probō
= *per- (1) 「前に(before)」+ *bhu- 「ある(be)」
⇒ 『前にある、よいもの[真実]だと証明する』
⇒ 『[動] ①~を試す/検査する ②~を論証[証明]する ③~を認める/賛成する』
【派生語】
“Goeigo英会話ー英語の単語ーDefinitely. Probably. Maybe.” by goeigopremium
(*)動画の右下の「字幕ボタン」で字幕のON/OFFの設定ができます。
“「たぶん」=「Maybe」が口癖になっていませんか?【#179】” by Hapa 英会話
(*)動画内で「maybe」「probably」「possibly」の違いが説明されています。
【同語源語】
prove /pruːv/
= *per- (1) 「前に(before)」+ *bhu- 「ある(be)」
⇒ 『前にある、よいものだと認める[示す]/試す』
⇒ 『[動] 《他》 ①~を証明[立証]する;~の真実であることを示す ②(銃など)をためす/試験する』
『[動] 《自》 ~であるとわかる/判明する』
【関連知識(Wikipedia)】
地震PML
“地震による予想最大損失額(PML = Probable Maximum Loss)のこと。”
“定義は、建物の使用期間中で予想される最大規模の地震(再現期間475年相当 = 50年間で10 %を超える確率)に対して予想される最大の物的損失額(90 %非超過確率という)の、再調達費に対する割合をいう。ただし、これは広く使用されている定義ではなく、今のところ、地震PMLに統一された明確な定義は無い。”
(「地震PML」『ウィキペディア日本語版』 - 2018年10月22日 (月) 16:36 - 変更履歴)
“This animated map shows the most probable path to a Trump victory” by Business Insider
(*)the most probable path:「最もありそうな[予想される]道筋」
*動画の右下の「字幕ボタン」で字幕のON/OFFの設定ができます。
【Quotes/名言】
“In practical life we are compelled to follow what is most probable; in speculative thought we are compelled to follow truth.” ー バールーフ・デ・スピノザ(1632-1677、オランダの哲学者)
(実生活においては、我々は最もありえそうなものに従わざるを得ない。一方、推論においては、真実に従わざるを得ない)
“Spinoza”
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