【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその501です。
「instance」の語源、派生語、同語言語(substance)、関連知識、名言(孫武)などを載せています。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
an instance of new year card in Japan 【日本の年賀状の一例】
“An Instance Of New Year Card In Japan” by Halowand
- Wikimedia Commons - CC BY-SA 3.0
【メモ/語源】
「instance」の語源は、ラテン語の「īnstantia(近くにいる[ある]こと/存在/切迫)」です。
「īnstantia」の語源は、ラテン語の「īnstō(上に立つ/近くにいる)」です。
「īnstō」は、「中に(in)/上に(on)」 を意味する「in-」と「立つ/立っている(stand)」を意味する「stō」から成っています。
同語言語には、
■ distance [名] 距離/道のり/遠方 (語源:離れて立っている)
■ instant [形] 即時の/緊急の/即席の [名] 瞬間 (語源:上に立つ/近くにいる/切迫)
■ stance [名] 姿勢/立場/スタンス (語源:立っている場所) などがあります。
【語源⇒意味】
instance /ˈɪnstəns/
= in- 「中に(in)/上に(on)」+ stō 「立つ(stand)」
⇒ 『中に[上に]に立っている、近くにいる[ある]こと/存在』
⇒ 『[名] ①例/実例/例証 ②場合/事実 ③【法】訴訟/審』
【派生語】
instantiate [動] ~を具体例をあげて示す/例示する
【同語源語】
substance /ˈsʌbstəns/
= sub- 「下に(under)」+ stō 「立つ(stand)」
⇒ 『下に/底に立っているもの』
⇒ 『[名] ①物質/物体/物 ②実質/実体/中身 ③要旨/趣旨』
【関連知識①(Wikipedia)】
インスタンス(コンピュータ)(英:instance)
“計算機科学でのインスタンス(instance)とは実体のことをいう。instanceは英語で「実例」を意味する。”
JavaやJavascriptといったオブジェクト指向のプログラミング言語において、クラスと呼ばれる
抽象的な「ひな形/設計図」に基づいて作成されたオブジェクトの具体的な実体を指す。(例えば、動物というクラス(設計図)からは、サルというインスタンス(実体)が生成される)
“インスタンスを生成するプロセスをインスタンス化 (instantiation、動詞形instantiate)という。”
(「インスタンス」『ウィキペディア日本語版』 - 2019年3月30日 (土) 05:57 - 変更履歴)
【関連知識②(Wikipedia)】
普遍例化(英:Universal instantiation)
“論理学において、あるクラスの全ての個体について真であることからそのクラスの特定の個体について真であると推論すること。”
(「普遍例化」『ウィキペディア日本語版』 - 2018年1月27日 (土) 03:41 - 変更履歴)
【YouTube①】
“【英語】「例えば」の違い~for example, for instance~” by あきとんとん【奇妙な塾講師】
【YouTube②】
“Every Instance of Paul in Eddsworld - Part 1” by Edds World Easter Eggs
(*)every instance:「あらゆる例」
【Quotes/名言】
“There is no instance of a nation benefiting from prolonged warfare.” ー 孫武(544 BC- 496 BC、中国の春秋時代の武将)
(夫れ兵久しくして国利あるは、未だ之れ有らざるなり)
(=戦争が長期化して利益を得た国家の例は一つもない)