【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその450です。
「diagnosis」の語源、派生語、同語言語(notice)、関連知識、名言(ウイリアム・オスラー)などを載せています。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
skin diagnosis 【お肌診断】
“Imagen Máquina Skin Diagnosis” by Skeyndor
- flickr - CC BY-SA 2.0
【関連知識①(Wikipedia)】
診断(英:diagnosis)
“医療においては健康状態あるいは病気を患者の徴候や他方向の結果から見分ける診断手続きである。結果に達するこの過程を診断と呼ぶ。”
(「診断」『ウィキペディア日本語版』 - 2018年3月23日 (金) 14:19 - 変更履歴)
【メモ/語源】
「diagnosis」の語源は、古代ギリシア語の「diagignṓskō(識別する/見分ける)」です。
「(2つの間を)通って(through)/(2つを)分けて(apart)」を意味する「dia」と「知る(know)/識別する(discern)」を意味する「gignṓskō」から成っています。
「dia」と「gignṓskō」の語源はそれぞれ、インド・ヨーロッパ祖語の「*dwo-(2)」「*gno-(知る)」です。
同語言語には、
■ diagram [名] 図/図解 (語源:線を書いて区別する/図形)
■ know [動] ~を知る/知っている/見分ける (語源:知る)
■ notice [動] ~に気づく [名] 注目/注意 (語源:知る[知らせる]こと) などがあります。
【語源⇒意味】
diagnosis [英] /daɪəɡˈnəʊsɪs/ [米] /daɪəɡˈnoʊsɪs/
= dia 「(2つを)分けて(apart)」+ (*)gignṓskō 「知る(know)」
⇒ 『識別する(こと)』
⇒ 『[名] ①【医学】診断/診断結果 ②診断/分析(結果)』
(*)gignṓskein
= *gno- 「知る(know)」
⇒ 『知る』
⇒ 『[動] 知る/気づく/観察する』
【派生語】
diagnose [動] 《他》 ①~を(…と)診断する ②~の原因を突き止める 《自》 診断[究明]する
diagnostic [形] 診断(上)の/診断に役立つ [名] ①【医学】診断 ②(病気の)症状/徴候
【同語源語】
notice [英] /ˈnəʊtɪs/ [米] /ˈnoʊtəs/
= *gno- 「知る(know)」
⇒ 『知っている[知る/知らせる]こと』
⇒ 『[動] 《他》 ①~に気づく/注目する ②~だとわかる ③【主に米】~に(…するように)通告[通知]する』
『[動] 《自》 気づく/注目する/気をつける』
『[名] ①注目/注意 ②通知/予告 ③掲示(板)/告示 ④(本・映画などの)短評/批評』
【関連知識②(Wikipedia)】
放射線診断学(英:diagnostic radiology)
“電離放射線(X線など)、超音波、核磁気共鳴などを用いて、主として疾患による形態上の変化を画像化し、診断に用いる医学の一分野である。”
(「放射線診断学」『ウィキペディア日本語版』 - 2015年4月4日 (土) 01:20 - 変更履歴)
【関連知識③(Wikipedia)】
精神障害の診断と統計マニュアル(英:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, DSM)
“精神障害の分類のための共通言語と標準的な基準を提示するものであり、アメリカ精神医学会によって出版された書籍である。”
“DSMは、世界保健機関による疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)とともに、国際的に広く用いられている。”
(「精神障害の診断と統計マニュアル」『ウィキペディア日本語版』 - 2018年3月12日 (月) 12:08 - 変更履歴)
【YouTube①】
“Stress Fracture Self Diagnosis for Runners by San Francisco Running Podiatrist.m4v” by sanfranciscopodiatry
(*)stress fracture:「疲労骨折」、self diagnosis:「自己診断」
*動画の右下の「字幕ボタン」で字幕のON/OFFの設定ができます。
【YouTube②】
“The Diagnosis” by SpastikChuwawa
【Quotes/名言】
“Listen to your patient, he is telling you the diagnosis.” - ウイリアム・オスラー(1849-1919、カナダの医師)
(患者の声を聴きなさい。患者はあなたに診断とは何かを語っている)
“Sir William Osler” by YUL89YYZ
- Wikimedia Commons - Public Domain