【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその428です。
英単語"grave"の語源、派生語、同語言語、関連知識、動画、名言などを載せています。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
a grave face 【真面目な[深刻な]顔】
“cemetery_grave_tomb_tombstone_graves_cross_tomb_figure_black_white-649770.jpg!d”
- pxhere - CC0 Public Domain
【メモ/語源】
「grave(グレイヴ)」は、「厳粛な/重々しい、重大な/ゆゆしい、(色が)地味な/くすんだ、低音の/低い調子の」などの意味を持つ単語です。
(「grave」には、「墓/墓穴」「~を刻みつける」という異なる意味を持つ語(同綴異義語)があります)
語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*ghrebh-(重い)」です。
「重い」⇒「重荷となる/手に負えない/重大な」という意から、現在の「grave(重大な/厳粛な)」の意味につながっています。
【語源⇒意味】
grave /ɡɹeɪv /
= *ghrebh- 「重い(heavy)」
⇒ 『重い、重荷となる/手に負えない/重大な』
⇒ 『[形] ①厳粛な/威厳のある/重々しい ②重大な/ゆゆしい/危機をはらんだ ③(色が)地味な/くすんだ ④低音の/低い調子の』
【派生語】
gravely [副] ①厳粛に/重々しく ②重大に/深刻に
graveness [名] ①厳粛さ/重々しさ ②重大さ/深刻さ
【同語源語】
= *ghrebh- 「重い(heavy)」+ -tās 「名詞を作る接尾辞」
⇒ 『重いこと/重さ』
⇒ 『[名] ①重力/引力 ②重大さ ③真剣さ』
【関連知識①(Wikipedia)】
大罪(たいざい、英:mortal sin)
“キリスト教 カトリック教会における罪の区分の一つで、大きなことがらについて、それが神のみこころに反する悪いことであると知りつつ、それを望み、行うこと。”
具体例を示している『カトリック教会のカテキズム』では、「大罪」や「重大な罪」という表現が使われているほとんどの罪について、“ラテン語規範版では、小罪と区別して「死に至る罪」を意味する"peccatum mortale" ではなく"peccatum est grave","culpam constituit gravem"(英語版では"grave sin","grave offense","grave matter"=「重大な罪」「重大なつまずき」「重大なことがら」)などの言葉で表現されている。”
“これらのことが罪であり神のおきてに反するということをあらかじめ知っていて、かつ熟慮の末に本人自身が認識したうえで行われたものであるときに「大罪(死に至る罪)」となる。”
(「大罪」『ウィキペディア日本語版』 - 2018年1月26日 (金) 23:25 - 変更履歴)
【関連知識②(Wikipedia)】
グレイヴ・アクセント(英:grave accent)
“おもにラテン文字を用いる言語の表記に用いられるアクセント符号で、ダイアクリティカルマーク(発音区別符号)の一種。抑音符(よくおんぷ)、抑音符号(よくおんふごう)、重アクセント、低アクセント、鈍アクセントとも呼ばれる。”
“ポルトガル語、フランス語、カタルーニャ語、イタリア語、ウェールズ語、ベトナム語などに用いられる。”
(「グレイヴ・アクセント」『ウィキペディア日本語版』 - 2017年12月21日 (木) 18:34 - 変更履歴)
“Cyrillic letter Ye with grave - uppercase and lowercase”
- Wikimedia Commons - Public Domain
【YouTube】
“South Korea, U.S., Japan express grave concern over North Korea's missile advancement” by ARIRANG NEWS
(*)express grave concern over ~ :「~に重大な懸念/関心を表明する」
*動画の右下の「字幕ボタン」で字幕のON/OFFの設定ができます。
【Quotes/名言】
“I don't believe in love at first sight. I think it's a grave mistake.” ー リー・クアンユー(1923-2015、シンガポールの初代首相)
(私は一目惚れを信じていません。それは重大な勘違いだと思っています)
“Lee Kuan Yew cropped”
- Wikimedia Commons - Public Domain