【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその398です。
「cognitive」の語源、同語言語(know)、関連知識(認知的不協和)、名言などを載せています。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
cognitive science 【認知科学】
“Cognitive science heptagram”
- Wikimedia Commons - Public Domain
【メモ/語源】
「cognitive」の語源は、ラテン語の「cognōscō(知る/知るようになる)」です。
「強意」を意味する「con-」と「知る(know)」を意味する「(g)nōscō」から成っています。
「(g)nōscō」の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*gno-(知る)」です。
「知る/知るようになる/認識する」という意から、現在の「cognitive(認識の/認知の)」の意味につながっています。
同語言語には、
■ can [助動] ~することができる/してもよい/することがある[はずがない] (語源:方法を知っている)
■ know [動] 知る/知っている (語源:知る)
■ recognize [動] ~をわかる/認識する/認める (語源:再び知る/思い出す) などがあります。
【語源⇒意味】
cognitive [英] /ˈkɔgnɪtɪv/ [米] /ˈkɑgnɪtɪv/
= con- 「一緒に(with)/強意」+ (*)gnōscō 「知る(know)」
⇒ 『はっきり知るようになる/知る/認識する』
⇒ 『[形] 認識の/認知の』
(*)gnōscō
= *gno- 「知る(know)」
⇒ 『知る』
⇒ 『[動] 知る/知るようになる』
【同語源語】
know [英] /nəʊ/ [米] /noʊ/
= *gno- 「知る(know)」
⇒ 『知る』
⇒ 『[動] 《他》 ①~を知る/知っている ②~と知り合いである/面識がある ③~だとわかる/~を見分ける』
『[動] 《自》 知っている/分かっている』
【関連知識①(Wikipedia)】
認知(英:cognition)
“心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。”
(「認知」『ウィキペディア日本語版』 - 2017年1月14日 (土) 03:06 - 変更履歴)
【関連知識②(Wikipedia)】
認知的不協和(英:cognitive dissonance)
“人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。人はこれを解消するために、自身の態度や行動を変更すると考えられている。”
“有名な例として、イソップ物語のキツネとすっぱい葡萄の逸話が知られる。”
「dissonance(ディソナンス)」は「不一致、不協和(音)」の意。
(「認知的不協和」『ウィキペディア日本語版』 - 2017年5月19日 (金) 12:47 - 変更履歴)
【YouTube】
“Piaget's Cognitive Development RAP/SONG” by PalsWithNoGals
(*)Piaget's Cognitive Development:「ピアジェの認知発達理論」
(*)「ピアジェの認知発達理論」は、スイスの心理学者のジャン・ピアジェ(1896-1980)が人間の認知発達過程を4段階に分類して提唱したもの。
認知発達の4段階とは、「Sensorimotor Stage(感覚運動段階、0~2歳頃)」、「Preoperational Stage(前操作段階、2~7歳頃)」、「Concrete Operational Stage(具体的操作段階、7~12歳頃)」、「Formal Operational Stage(形式的操作段階、12歳以降)」。上記の動画は、4段階の特徴をラップソングで紹介している。
【Quotes/名言】
“Giving ourselves permission to imagine allows us to access a huge resource of cognitive capacity that we often ignore.” - ティム・ハーソン(1937-、南アフリカ/カナダの著作家)
(想像することを自分自身に許可すれば、無視しがちな認知能力の巨大なリソースにアクセスできるようになる)
“Tim Hurson”
- Wikimedia Commons - CC BY 3.0