【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその210です。
「conscience」の語源、関連知識(The Conscience of a Hacker)、同語言語(science)、名言(フィンセント・ファン・ゴッホ)などを載せています。
【サイト内の全索引】
【フレーズ】
Freedom of thought and conscience 【思想・良心の自由】
“Albert Einstein If we want to improve the world we cannot do it with scientific knowledge but with ideals ... We must begin with the heart of man - with his conscience” by BK
- flickr - CC BY 2.0
【メモ/語源】
「conscience」の語源は、ラテン語の「conscientia(自身の中にある知識/善悪の観念)」です。
「一緒に(with)/強意」を意味する「con-」と「知る(know)」を意味する「sciō」から成っています。
「sciō」の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*skei-(切る/分割する)」です。
「切る/区別する」⇒「共に[十分]知っている」⇒「自身の中にある[他者と共有する]知識/善悪の観念」という意から、現在の「conscience(良心)」の意味につながっています。
同語言語には、
■ conscious [形] 意識して[気づいて]いる (語源:知っている)
■ science [名] 科学 (語源:知る/知識)
■ ski [名] スキー [動] スキーをする (語源:切る/木片) などがあります。
【語源⇒意味】
conscience /ˈkɒnʃəns/
= con- 「一緒に(with)/強意」+ sciō 「知る(know)」
⇒ 『共に[十分]知っている、自身の中にある[他者と共有する]知識/善悪の観念』
⇒ 『[名] 良心/道義心/善悪の判断力』
【関連知識①(Wikipedia)】
良心(英:conscience)
“自身に内在する社会一般的な価値観(規範意識)に照らして、ことの可否ないし善悪を測る心の働きのことである。英語ではconscienceと表記され、その語源には日本語のような「良」を意味する部分はない。”
(「良心」『ウィキペディア日本語版』 - 2016年6月8日 (水) 11:29 - 変更履歴)
【同語源語】
science
= sciō 「知る(know)」
⇒ 『知識』
⇒ 『[名] ①科学 ②自然科学/理科』
【関連知識②(Wikipedia)】
ハッカーの良心(英:The Conscience of a Hacker)
“1986年にWeb上に公開されたハッカーの行動原理・基本原則を表した短い文章。多くの影響を与えたとされる。「The Hacker Manifesto」あるいは「Hacker's Manifest」とも記述される事があるため、「ハッカー宣言」などと訳される事もあるが、様々なハッカーグループによる宣言は多数あり、同名の書籍もあり、紛らわしい事からハッカーの良心と訳される例が多い。”
(「ハッカーの良心」『ウィキペディア日本語版』 - 2020年9月10日 (木) 04:42 - 変更履歴)
【Quotes/名言】
“Conscience is a man's compass.” ー フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890、オランダの画家)
(良心は人間のコンパスである)
“VanGogh 1887 Selbstbildnis”
- Wikimedia Commons - Public Domain