【ページ説明】
今回の記事は、英単語を紹介するシリーズのその19です。
「suffer」の語源、同語言語(suppose, prefer)、関連知識、「suffer」を含んだ名言(フリードリヒ・ニーチェ)などを載せています。
「suffer(サファー)」の意味は、「(苦痛・損害など)を経験する/こうむる、苦しむ/患う、悪くなる」などです。
【サイト内の全索引】
【センテンス】
To live is to suffer. 【生きることは苦しむことである】
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- Pixabay - CC0 Public Domain
【メモ/語源】
「suffer」の語源は、ラテン語の「sufferō(下に運ぶ/下から支える/耐える)」です。
「sufferō」は、「下に(under)」 を意味する「sub-」と「運ぶ(carry)」を意味する「ferō」から成っています。
「ferō」の語源は、インド・ヨーロッパ祖語の「*bher- (1)(運ぶ/実行する/子どもを生む)」です。
「下に運ぶ/下から支える」⇒「耐える/被(こうむ)る」という意から、現在の「suffer(苦しむ/患う/こうむる)」の意味につながっています。
同語言語には、
■ infer [動] ~を推論[推測]する (語源:中に運ぶ/生み出す→論理的に考えた上で結論を導く)
■ prefer [動] ~のほうを好む[選ぶ] (語源:前に運ぶ/優先する)
■ subway [名] 【米】地下鉄 【英】地下道 (語源:下の道) などがあります。
【語源⇒意味】
suffer [英] /ˈsʌfə:/ [米] /ˈsʌfə:r/
= sub- 「下に(under)」+ ferō 「運ぶ(carry)」
⇒ 『下から支える、耐える』
⇒ 『[動] 《他》 (苦痛・損害など)を経験する/こうむる/受ける』
『[動] 《自》 ①苦しむ/悩む ②(病気などを)患う/病む ③損害を受ける/悪くなる』
【同語源語①】
suppose [英] /səˈpəʊz/ [米] /səˈpoʊz/
⇒ 『下に置く、前提に置く/(根拠に欠けるものの)考えの土台に置く』
⇒ 『[動] 《他》 ①~だと思う/考える ②~と仮定[想定]する ③~を前提とする』
【同語源語②】
prefer [英] /priˈfəː/ [米] /priˈfəːr/
= prae(pre)- 「前に(before)」+ ferō 「運ぶ(carry)」
⇒ 『前に運ぶ[置く]、優先する』
⇒ 『[動] 《他》 ①~(のほう)を好む/選ぶ ②~を提起する/申し出る』
【関連知識(Wikipedia)】
『ユー・サファー』(原題:You Suffer)
“世界で一番短い曲としてギネスブックに掲載されており、正確な長さは1.316秒とされている(別の長さで紹介されることもある)。ナパーム・デスはライヴにおいてこの楽曲を頻繁に演奏している。 歌詞を聞き取るのは非常に困難だが、“You Suffer But Why?”(お前は苦しむ、しかし何故だ?)と歌っている。”
(「ユー・サファー」『ウィキペディア日本語版』 - 2018年2月3日 (土) 11:40 - 変更履歴)
【YouTube】
“NAPALM DEATH - You Suffer (Wacken 2009 live)” by NeoTyhaich
【Quotes/名言】
“To live is to suffer, to survive is to find some meaning in the suffering.” ー フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900、ドイツの哲学者)
(生きることは苦しむことであり、生き続けることは苦しみの中に何らかの意味を見出すことである)
“Nietzsche187c”
- Wikimedia Commons - Public Domain