2PMで、無謀にも「神話」を書いてみた。 | 仮面舞踏会は午後二時開幕。

2PMで、無謀にも「神話」を書いてみた。

さて、昨日に引き続き、「妄想」のお話を。

昨日は、「人間にはお話が必要」ってことを書いたのでした。

お話を聞いたり読んだりして、ドキドキする。
それがご飯を食べたり水を飲んだりすることの次くらいに大事だったってこと。

なので、私も神話を書いてみました(←とっても無謀w)

私は幼い頃からギリシャ神話が大好きでした。
オリュンポスの12神のめちゃくちゃ振りがツボにはまりまくりwwwwwww

で、私の妄想小説サイトMaison de 2PMで挿画を担当してくださっているneruさんも最近ギリシャ神話にハマってるということで、二人でまたまたコラボってしまいました。

事の発端はTwitter。
PMをギリシャ神話調の妄想に登場させたらどんなお話になるかということを、Twitter上でneruさんとちまめさんとでお話してたら、こんな(↓)お話が出来上がったのです(爆)。お好みもありますでしょうから、第1話だけ載せておきます(←)。

あらすじ: 純朴で汚れを知らない美青年チャンソンくんは、ある日村の若者たちにたぶらかされて森の奥深くある神聖なる湖に入ってしまい、湖の女神の怒りを受け、黄金の鳥に姿を変えられてしまいます。
湖の女神は美しいチャンソンくんを大変気に入り、鳥籠に閉じ込めチャンソンくんを愛でます。
闇が訪れる夜にだけ人間の姿に返ることが許されるチャンソンくんは、そこで女神の侍女と・・・

ご興味のある方は、マダムらまの妄想小説サイトMaison de 2PMまでどうぞ。

*上記のサイトは、会員専用ページと非会員でも読めるページで構成されております。
今回の物語は鍵付きの会員専用ページに掲載されておりますので、ご興味のある方はサイトのトップページから「館内案内」をお読みになり、入会のしかたに関しての項目をお読みください。


**neruさんのブログに、今回使用された挿画の詳しい解説が載っています。
大変お久しぶりで、あけまして、コラボ新作です!
コラボ新作のための作画 その2




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$仮面舞踏会は午後二時開幕。

cr. neru


第1章


遠い昔のお話です。

森がまだ神々のものであった時代。
深いその森の奥に、それはそれは神聖な湖がありました。

その湖は、「生命の霧」と呼ばれる不思議な霧に包まれていました。
人間はその湖に入ることを固く禁じられており、入れば湖の女神リョナにその命を捧げる運命にありました。
入った者はその命をもってして償わなければならなかったのです。

しかし村の若者の中にはその掟を信じず、面白半分で「肝試しをしよう」という輩もおりました。
ある日まだ日も高いというのに、村の若者五人が集まって暇を潰しておりました。
森のはずれまでやってくると、その中の一人が言いました。

「あの湖まで行ってみようぜ。」

「でもあそこには行くなってうちのじいさんが・・・」

「お前信じているのか?」

「まさか・・・な?」

それでも若者たちは不安を隠せません。

そこで村の若者たちはいい考えを思いつきました。

「そうだ、あいつを連れて行こうぜ。」

「チャンソンか?」

「あいつなら・・・な?」

こうしてその若者たちは一旦村まで戻り、畑で働いていたチャンソンを連れてまた湖まで歩いて行きました。

何も知らないチャンソンは、普段は無視するかからかうかしかしない村の若者が自分を誘ってくれたことを喜ぶばかりです。
にこにこしながら湖を眺めていました。

「ほら、きれいな湖だろ、チャンソン?泳いでみたいと思わないか?」

また一人の若者が言いました。

「気持ちいいぞ。服を脱げよ。お前が先に泳いでくれないか?」

チャンソンは村の人々がこの湖について何か言っているのを聞いたことがありましたが、それが何かは忘れてしまっていました。
たくさんのことを長く覚えておくことが苦手なのです。

チャンソンは着ていた服を脱ぐと、ゆっくりと湖の中に入っていきました。
生命の霧に包まれた湖の水面が風に吹かれて揺れています。
チャンソンがその身を水にゆっくり沈めると、ひんやりとした感覚が脚、腹、胸と登っていきました。

今までにも水遊びをしたことはありましたが、この湖のように澄んだ水を湛えた川や湖に浸かったことはありませんでした。
水が肩を超える頃には、なぜかチャンソンの頭の中もすっきりとしてきました。
あれだけ薄雲がかかったようだったのに、どうしたというのでしょう。

チャンソンは、嬉しくなって湖の中に潜っていきました。
その水に浸かっていると、どんどん意識が研ぎ澄まされていくのです。
もうどのくらい潜っていたのでしょう。
息が続かなくなり、苦しい息をこらえながら水面から顔を出すと、村の若者たちの姿がありません。

チャンソンは湖から上がり、裸のまま村の若者たちを探し始めました。
恐る恐る辺りを見渡すと、大きな木の下で身体を横たえている若者たちの姿が見えました。

しかしどうしたことか、彼らの頭が見当たりません。
チャンソンは恐ろしくなって、その光景から目を逸らしてしまいました。

すると向こう側に、幾人かの人影が見えました。
よく見ると、それは若い女の姿をしていました。
五人の女がこちらを見てクスクスと笑っています。

「愚かな男達・・・湖の掟を知らぬわけではなかったろうに。お前の名は?」

その中の一人が尋ねてきました。

「チャンソン・・・」

他の四人はチャンソンを舐めまわすように見ると、またクスクスと笑い出しました。

「リョナ様の名において、あの男たちの命はもらったぞ。さて、お前だが・・・」

チャンソンは目の前の恐ろしい光景を忘れたかのように興奮しながら話しかけました。

「あの・・・あなた達はこの森の湖の精ですね?おじいちゃんがよく話をしてくれました。
本当にいたんだ・・・ひょっとしてあなたは、ミン様?」

饒舌なチャンソンにやや戸惑いながらも、湖の精ミンは話を続けました。

「お前の命の行く末はリョナ様に委ねる。もう村には戻れぬぞ。」

ミンのお供達は、自らの身体から出る「眠り香」をチャンソンに嗅がせると、そのまま湖の女神リョナの屋敷まで連れて行きました。

ミンは知っていました。
リョナは美しい人間の男を決して殺さぬことを。
チャンソンを見つけた瞬間にミンは思いました。
あの男はリョナへの捧げ物になる運命であると。

リョナの一番のお気に入りであるミンは、これからもずっと彼女のお気に入りであり続けなければなりませんでした。
しかしこの男がミンの運命を大きく変えることになろうとは思ってもいませんでした。

リョナはミンを深く愛していましたが、裏切者を決して許さぬ激しい気性の持ち主だったのです。


仮面舞踏会は午後二時開幕。

cr. neru




*この物語は妄想です。実在の人物とは一切関係ございませんので、ご了承ください。
**ストーリーの無断転載・盗用はご遠慮下さい。