その日、朝からなんとなく不調だった。
仕事をしていた私はつわりが酷く、会社も休む回数が増え
遅れていた仕事を取り戻す為、少しの不調では休まないようにしていた。
しかし、それが結果としてお腹の子を危険な目に遭わせていた。
3月は色々あった。
父の死、会社の民事再生、通常業務の繁忙期
一応は妊婦と言う事で会社側も理解を示してくれて
業務中であっても、具合が悪ければ休んだり、早退したりできた。
1月に妊娠が発覚してからというもの、つわりがどんどん酷くなり
体重も減る一方で、仕事もなんとか5月までは頑張ろうと必死だった。
そんな中、病気療養中だった父が他界した。
もちろん妊婦なので何もせず、周りの人に助けてもらい
無事に式を終える事ができた。
そして一段落したと思ったら今度は仕事が忙しくなってきた。
と、そこへ会社が突然民事再生を申請した。
こうなると更に忙しくなり、止めておけばいいのに
遅くまで残業してしまったり・・・
そしてある土曜日、腹痛は起こった。
もともと貰っていた痛み止めを飲んでも治まらず
午後から早退させてもらって家で寝ていた。
夫は明日になっても痛みが引かなければ、救急外来に行こうと言い
私もそうするのがいいと思った。
そして日曜日。
案の定痛みは引かず、掛かりつけの総合病院の救急外来へ向った。
そこでも痛み止めを処方してもらい、念のため明日の月曜に
掛かりつけの先生に診てもらってと言われ、帰宅した。
痛みは引かなかった。
一晩中痛みをこらえ、お腹の子に
「ごめんね、ごめんね」
と泣きながら謝り続けた。
翌朝、夫に付き添ってもらって病院へ。
予約してないからかなり待たされた。
そして順番が来て、先生が私の様子を見るなり一言
「入院だね」
え・・・?
思っても見なかった。そんなに酷いとは考えもしなかった。
外来から病棟まで車椅子で移動。
病室へ入るなりすぐ点滴開始。
張り止めと痛み止め。
張り止めは24時間許可が下りるまで続いた。
先生が様子を見に来て一言。
「ダメかもしれない覚悟を」
・・・
これには言葉も無かった。
カーテンを閉め切り、一人声を出さずに布団の中で泣いた。
長い入院生活の始まり。