私の中指には「ペンだこ」の名残があります。

働き始めたのが84年。
入社して各職場の研修が終わり、配属されたのが金型を製作する部門。
そして言われた仕事が金型の設計。

学生時代、電気科でしたが機械製図の基礎は学びました。
金型の部品図を見れば、なんとか形状は理解できます。
でも金型って何???
プレスって何????状態。

配属されて、いきなり製品図を渡され『この製品の金型図面を書け』って。

無理でしょう。

結局、図面が完了したのは本来の納期を既に1週間以上過ぎてから。
根気強く周りは待ってくれたと思います。

3年もすれば、そこそこの図面を引けるようにはなりました。
月に3台くらいのペース。
図面にして200枚ほど。
途中、会社を変わって、月のペースは落ちましたが、92年にCADを使い始めるまで、手書きで頑張りました。

『ペンだこ』も昔は硬かったのですが、だんだんと柔らかくなりました。
これを見る度、若い頃を思い出し、今のこの仕事を出来る事に感謝しています。


金型設計屋のカンポンライフ