元気かい! で、新しい世界が開いた一つ・・・  どこまで気持ちを入れて読むか?

元子先生の考える朗読
作品を何回も読み込んで、心に浮かんだ思いを、声のことばにのせる。
「ただ、声に出して読む」 のでも、 「感情をこめて読む」 のでもない。
あたかも作品の中に生きる様に、そこにいる自分を感じて、自分の体を通して感じた事を表現する。

「埴輪」 という作品で、八雲という人物を担当した事がありました。
博物館で埴輪を見ていた青年が、埴輪が生まれた時代にタイムトリップするのですが・・・

発表会という事もあり、何度も何度も読み込み、他の方ともあわせ、当日を迎えました。
演劇ではないのですが、衣装・スポットライトと否が応でも、特別な空間です。

朗読の30分間・・・ 作品の中に、すっぽり入り込みました。
気持ちを入れて読む、なんて事ではなく、先生の言葉をおかりすれば、「作品の中に生きた」感覚。
本当にタイムトリップしたのではないかと思う程、リアルな感覚でした。

久しぶりに読んでみたら、ドキっ!

ああ、ここは博物館。
なるほど、ずいぶん遠くまで行ったものだ。僕は八雲という名前で呼ばれていた。八雲・・・
そうだ、今ならば言える。
君が欲しがっていたもの、君が身をよじって欲しがっていたもの、それは 「自由」 だ。


この人生、ここにいる自分を感じて、自分のカラダを通して感じてた事を表現できているかな~