大英博物館の「 Living & Dying 」展示室の入り口に圧倒的な存在感を放っているのが「モアイ像」。
モアイ像が、生きる事と死ぬことコーナーに、なぜ鎮座しているのか?



「モアイは語る-地球の未来」 (光村図書 中2)を前日、偶然に読んでいたのです。
モアイ像を作った程の文明が、崩壊した理由を「環境考古学」を確立した学者が説明しています。

話しの流れとしては、
森の消滅によって、土壌侵食が起こり、食物の栽培が困難となって、食糧危機に陥る。
おのずと生き残るための部族間抗争、その結果モアイの破壊、最終的には文明崩壊に至る。
人口増、自然破壊、食糧危機の問題を抱えている現代に、モアイ像を絡ませ警鐘を鳴らしている。

これだけ読むと、「はい、森林を大切にします。」と言いたくなるけれど・・・

「真夏の方程式」で福山雅治演じる湯川教授は、「そんな簡単に決めていいの?」と言っている様な。

  今の日本にとって資源の問題は避けられない。
  選択するといっても、0か100を選べといってるんじゃない。
  お互いをよく理解し合って、ベストな方法を探す。
  その為の議論だろう。
  すべてを知った上で、自分の進むべき道を決めるべきだ。

海洋資源開発で揺れる港町が、保護と開発の立場に分かれて対立している場面の発言です。
けれど、この考え方は、全ての環境問題を考える時に、通用するものだと感じるのです。

いや、これは環境問題だけでは無いのかもしれません。
生きる事・死ぬ事にも、充分通用するかも~  

「後は、選択の問題です。」と湯川教授に言われてしまいそう!

福山雅治 ガリレオ 「真夏の方程式」 予告