お行儀よく子供の集団が歩いてきます。よく見ると・・・日本人の一団です。
課外授業なのかな~   (ロンドン日本人学校が近くにある)
引率で緊張した面持ちの先生とは対照的に、低学年の子供たちは、楽しげに歩いています。
通り過ぎるまで歩道の端に立っていると・・・

あまりの元気の良さに(良い意味で)引っ張られて、私ニコニコしていたのでしょう。
すると、体を私の方に向けてニコニコ返しが始まったのです。
そのうちに、立ち止まって「おはようございます。」という子が現れ、伝播状態。
「おはようございます。」 「おはようございます。」 「おはようございます。」
私は、お受験の試験官か、偉い銅像にでもなった気分でした。

挨拶は気持ちがいいです・・・なんて道徳的な事を言いたい訳ではないのです。
この子たちは、性善説で生きているんだな~と感じたのです。

日本にいた時に、電話の応対を友人からたしなめられました。
「はい、○○でございます。」と苗字を最初に名乗るのは、今の時代、無防備だと。
そんなことを考えたことも無かったので、かなり衝撃的でした。

でも言われてみれば、ホームセキュリティー会社のステッカーはあちらこちらで見るし、
「ウイルス、スパム、フィッシング、個人情報漏洩等の危険から、あなたのPCを守ります」
とうたっているセキュリティソフトを我が家でも利用しています。
これは、明らかに性悪説をベースにした対策行為です。

性善説と性悪説。
どちらの考えにのっとるかというよりも、両方あるような~
(少なくとも私の日常生活には共存してる)

今の時代、二つのバランスのとり方を個人の感覚に任せられているのでしょうね~
(私の感覚、時に危うい! 意識しないとすぐ世間様にゆだねちゃう)