室井慎次2回目です。2回目の目標は「アニキのセリフを聞き取る!」「ラストの新城のセリフを聞き取る!」でした。アニキのセリフは八割がた聞き取ることが出来ました(笑)。いやカツゼツ悪いのは本当だけど努力すれば聞き取れるということが分かりました(´∀`)
※以下ネタバレありまくりにつき要注意です。
ところで、2回目見ていろいろ考えたんですけど。今回いちばん変わったのってやっぱり新城だと思うんですよね。室井の物語でありつつも、実は新城が変わっていく様子がじっくりと描かれているのですよ。新城は室井の処遇を自分に一任させて、ずっと悩んでいるのですよ。室井をどうすべきか。これはずっと最初から最後までそうなんです。おそらく辞表を出させてもまだ迷っていたんだと思います。新城が沖田に「室井さんは必要だと思うか?」と聞くシーンがあるんですが、この時点ではまだ室井の処遇をどうするか迷っている。逆に沖田に「室井さんが捜査本部に戻るのが分かってて釈放させたんですか?」と聞かれるシーンがあります。これは新城なりの室井に対する温情のようにも感じられるし、一官僚としてはこの行為が身の破滅につながることが分かっていて自由にやらせて自分はそれを見ている・・・これを冷酷とも受け取ることも出来る。父親の威光を使って裏から手を回したのは、室井自身のためか、それとも警察機構そのもののためか、自分自身のためか。ここまでの行動はどちらとも取れるものなんです。この人は本当に複雑な人ですよ。
事件が解決した後に新城はいったん自分の車へと戻ります。そのときに工藤が新城に「アンチャンを辞めさせないでくれ」と懇願する。そしてシーンが変わって北新宿署の中にいる室井の下に車から戻った新城が早足で近づいてくる。辞表を取り出して「管理官の任を解く」と告げ、同時に広島県警への辞令を告げるわけです。ここではじめて新城は室井を辞めさせない決断をしたんだと思います。確かに広島への異動は立場を利用して用意してあったんでしょうけど、それでもまだこのまま室井を生かすか殺すかを迷っていたんだと思います。工藤の言葉は十分、新城の背中を押したと思います。新城にしてみても、まあ一倉ほど派閥にどっぷり入り込んではないにしても、出世はしたいわけですから(でもお父さんはかなり大物と見た)室井をこのまま辞めさせた方が、立場的にも彼にとってはよかったはずなんです。そもそもは警察庁からも警視庁からも公安からもそういう命令を受けていたはずなんだから。それでも最後は警察官としての室井を失いたくないという自分の気持ちに正直に従ったんだと思います。自分の保身よりも室井という警察官を守る方を選んだ。私はそれに感動しました。うん。
あ、あとも一個。この映画を見た人が「おもしろくなかった」という理由に「事件が大したことない」「あっけない」と言うものが多く見受けられるんですが、これはもう「事件が大したことない」「あっけない」ということに意味があるんですよ!こんな大したことない、くだらない事件によって室井慎次というひとりの警察官が辞職に追い込まれてしまう、というのが物語の根幹なんだからこれはこれでいいんです。まあ、よく考えると今までだって「踊る」の事件は動機が大したことないものが多かったりしてるんですが。それを面白く見る人をひきつける風に撮っていたのは、やっぱり監督の腕の差なんでしょうね。今回の映画が間延びしてしまうのは無駄なシーンが多いからじゃないかと思います。脚本は十分なんでしょうけど。
とまあ、思わず熱く語ってしまいましたが、実は私も途中記憶を失ってしまってました(笑)。ううーん。やっぱり映画監督としてはまだまだなのかな。。。